2017年5月17日 (水)

上部艦橋と機銃台

扶桑の艦橋は100均の小さなケースに入れて作業机の上に置いてある。目の前にあると弄っちゃってダメね。

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副砲用測距儀の支塔は直径2.7mmらしいがそんな都合の良いプラ棒は無い。幸い内径2.7mmのプラパイプがあるのでシリコンバリアーを塗ってからエポキシパテを詰めてみた。

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が、先に下部構造を作ったほうが良さそうだ。プラペーパーでこのように作りました。接着はアルテコ液で位置決め、流し込み接着剤で固定。ホビーショーで発表されたクレオスの強力な流し込み接着剤がこういう作業にも期待出来そう。案外触ってるとポロっと取れたりするので。溝を彫っておけば頑丈なのでしょうけど面倒ですわな。

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上部艦橋に手すりを付けておく。これがなかなか過酷な作業で、なんの荒行なのか・・・、おもしろいけど。機銃台は真鍮線で司令塔に差し込むようにしておいた。司令塔上面は水平が出ていなかったので調整用の溝を彫ってある。

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仮組み。まだ上部艦橋のほうに作業が残っている。

通信指揮室の前に大きな穴が開いているので、手すりとブルワークで囲み水兵さんが落ちないようにしてみた。いちいちこんな複雑な構造をとるだろうか旧海軍は?他艦に参考となる構造は無いかと調べてみたがこれといったものは見付からない。

キットは甲板の厚みがあるので機銃台と上部艦橋甲板との間に大きな段差が付くが、厚みを実艦に近付けるともっと緩やかに繋がるだろう。実艦写真では段差は一応あるらしい。段差が感じられない写真もあるが、よくわからん。

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機銃台のブルワークも測距儀支塔から後ろは手すりになっているような気もする。そしてその下部には支持構造が付いているように見える。何れにせよ写真が不鮮明で、まさにこの場所が写っているのに何だかよくわからないという困った状況じゃ・・・。

ま、改めてこの辺の構造等を再考し開戦時の扶桑を作るつもりなので、最終時の扶桑は適当に作っておこう。


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さてさて、スジボリ堂の極細ダイヤモンドヤスリも到着しました。なかなか良い物です。想像していたものほど鋭くは無かったが、先端までキレイに粒が付いており、細かい研磨が出来ます。安物だと先端が使い物にならない場合も少なくないので。

1/35フィギュアヘッド製作の場合だと、比較的大きな形をガンガン削って行くのに便利です。目鼻口耳のあまり細かな細工は無理なので他の自作工具等で補えばよい。ガイアの砥石を鋭く削った物と良いコンビになるでしょう。

エッチングの手すりを加工する際にも役立っています。ダイヤモンドですからねぇ、ガシガシ削れてくれますよ。ただ、粒度600相当なので顕微鏡細工ではちょっと荒いかな。1000番くらいの物も欲しいですな。

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2017年5月 8日 (月)

上部艦橋の謎

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ラッタルを取り付けて上部艦橋へ進んだところで機銃台が前後に短い事が気になりだしてスクラッチ・・・。滑り止めプレートも買ってあるし、やっちまうかと。アオシマの扶桑の機銃台がちょうど良い感じですね。実艦写真と比べるとフジミの機銃台はやはり短めかな。

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機銃台はシコルスキー氏の図面を参考にしました。ついでに司令塔上の丸っこい展望窓も2個付けてみました。機銃台を付けるとほとんど見えなくなりますけどね。

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羅針艦橋も載せて、実艦写真とにらめっこの最中。

機銃台のブルワークはもう少し後ろのほうまであるのではなかろうか?
また、上部艦橋甲板と機銃台を繋ぐ通路がどうなっているのか?
上部艦橋の通信指揮室の周りはブルワークではなく手すりらしい。

一応シコルスキー図に合わせて作るつもりですが、今ひとつスッキリしないですな。機銃台拡大後の実艦写真はピンボケばかりでこの辺がよく分かりません。資料の少ない旧海軍艦艇模型はある程度妥協しないと先に進めませんので、まあ適当に処理してみますけど。

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機銃台に使ったライオンロア製滑り止めエッチングプレート。こういうものを使うのは初めてでおます。切り出しはどうすんだと悩みましたが薄いのでカッターで結構切れますね。ただし歪みも出やすいかな。大きめに切ってからリューターとペーパーで削り出してやりました。

さて、切り出すと上の画像のように切り口部分に中途半端な滑り止めの凸部が残ります。戦車のフェンダーなんかだと滑り止めのモールドが最初から付いている板を切り出すので正にこのエッチングプレートを切った状態で良いが、旧海軍艦艇の甲板では細長い鉄の板を職人さんが溶接またはリベット留めするそうですから、隅っこにわざわざ中途半端な長さの板を施工する事は無さそうな気がします。

ただし実艦写真を見ると、錨甲板などは所々短い板も見られ隙間無く滑り止めで覆われている感じがします。機銃座や高角砲座はあまりそうした施工はしていないみたいで。全ての艦艇を調べたわけではありませんが。

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そう考えて削ってみました。スティック砥石で充分削れる事がわかりました。ナイフで少し削ぎ落としておくと楽。さすがに金属相手だとスティック砥石も激しく磨耗します。こういうところはスジボリ堂さんの極細ダイヤモンドやすりが良いのかも。最近再販されたのでポチっておきました。

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ま、こうしておけばブルワーク内側の三角の補強を付ける時にも都合は良いでしょう、たぶん。滑り止めプレートをシリコン型に取って、そこにポリパテを塗って上からプラ板で押さえると同時に貼り付ける方法を考えています。これだと切り出しも楽だし、滑り止めモールドを削るのも楽なのではないかな。

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そんなこんなで副砲予備指揮所のブルワークの調整などを致して、ぼちぼち機銃台をと言う所で早5月の連休も過ぎ行く。春は艦NEXTの比叡を買ってから艦船模型祭りになってしまってエロフィギュア製作がほとんど進んでいないので、5月はエロフィギュア祭りにしますわよ。

扶桑さんはそっと箱の中に仕舞い・・・。
たまに弄りますかのう。

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2017年5月 2日 (火)

ラッタルのひと工夫

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これから司令塔のラッタルを取り付けるところ。位置決め用の冶具をプラ板で作ってあります。ラッタルは純正エッチングパーツを使用しますが、ちょっと工夫してみました。

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一円玉と一緒に写すと「何をやってんだ全く・・・」と自問自答してしまいます(笑)。それはそれとして、ラッタルは壁との間に隙間が必要だと思いまして「足」を付けてみました。顕微鏡を使ってもえらい苦労します。瞬着が速く固まり過ぎて位置角度の調整が難しい。強度が必要と思われましたのでシアノンを使用。アルテコの液はちょっとこういう所には弱い感じ。混ぜるのが面倒ですがエポキシ系接着剤のほうが良いのかも?

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短いラッタルは上下端を折り曲げるだけとしました。これは楽。折り曲げる為、長さに余裕が必要となりますので他の適当なエッチングパーツから流用。壁に穴を開けて挿してあります。

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こちらの手すりも壁から生えている様子を再現しましたが、バラバラにせずなるべく連続したほうがキレイなので、手すり支柱の本数は実艦通りとする事を諦めました。

この方式は手すり支柱の脚が短くなってしまうのが欠点。水切りも付けてあるので余計に短く見えます。脚の折り曲げ方を工夫して長くする事は可能で試しに作ってみましたが、この手すりを付けた後だったのでもうこれはこのまま行きますわよ。真鍮は軟らかいのでかなり変形させる事が出来ます。切り出しも曲げ調整も楽でした。

脚を伸ばしたり、バラバラにした物を再び一体化させる為にハンダ付けも考えました。私にとっては未知の技術なので何にせよハンダ付けセットを買わないと始まりませんね。マストヤードの自作には必要になって来るでしょう。まーしかし、接着剤を使う今の方法でも形にはなっていますね。

他に、たわみ表現のある3段手すりを改造する方法もありそうです。上の2段だけ使って、下は脚の長さを十分取れそうです。上2段の間隔が詰まり過ぎとなるかもしれませんが。作ってみないとわかりませんな。

で、この後はラッタルくっ付けて機銃と高角砲を置いて、ようやくセルター甲板終了か。なかなか終わらんね、ここ。

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2017年4月23日 (日)

下部艦橋の手すりと1/700のフィギュア

おはようございます。夜通しエッチングの手すりと格闘してましたよ。仕事忘れちまいますな・・・。

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前回のつづき。後方を調整中の一枚。4コマ連続した状態で問題無いと分かり、曲線を出すのは面倒なものの楽が出来ました。ただし支柱で終わる部分を寸法ピッタリに切断するのが大変。何個かトライしてベストな物を求めます。途中、弾き飛ばし行方不明になったベストな物もありました・・・。

世界中のモデラー達が弾き飛ばして永久に見付からなくなったエッチングパーツはどのくらいあるのだろうか?きっとどこか不思議な空間に集って楽しく暮らしているに違いない。小さな彼らの幸せを祈ろう。

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前回作った3コマの最後部は作業の邪魔なのでこの後いったん撤去しました。エッチングが転げまわりあちこち傷だらけになったり、ピンセットがぶつかって3コマの手すりの最後部を思いっきり曲げてしまったり(笑)。

そんなこんなも楽しいエッチングパーツの手すり、人間と比較するとどうなのだろうと気になって簡単な人のシルエットを作ってみました。手すりの高さはちょうど良いですね。ここの単装機銃員は狭苦しい感じ。それにしてもまあ立派なおうちですわ。

艦艇模型で乗員も作っている作品を見るのが好きです。大きさの比較も出来るし活気があって良い。将兵がどこで何をしているか知識と想像力が必要ですが、私もいつか作ってみたいですねぇ。

1/700のフィギュア自体は充分工作出来そうな感じでした。ちゃんと丸みを与える事は十分可能と判断。シルエット重視で良いですからね。目鼻口まで彫らなくて良い。

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そして施工終わり。パテサフ接着剤で乱れたところを研磨する作業が残っていますが。

結果的に部品構成は次のようになりました。後ろから、カーブした連続4コマ、「干」字型の2コマ、F字型1コマ、F字型で司令塔で終わる分を曲げたもの1コマ。4個の部品で構成しました。

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後面にも手すりを付けておきました。こちらはイモ付けで良いので楽々。溝を彫って一段下がるように埋め込んで、前方と高さを合わせております。アルテコが盛り上がっているところは当然削ります。接着面積が増えているのでかなりガッチリくっ付いていますねぇ。

次は、ラッタルを付けます。最後にシェルター甲板の手すり。まだまだあるのか、下部艦橋だけでもうお腹いっぱいですよ。ラッタルの取り付けもひと工夫します。シェルター甲板の手すりは固定式ではなく可倒式の手すりにします。

ステンレスの手すりは曲がり難いのは良い点ですが、取り付け後の微調整が難しい。シェルター甲板は真鍮の手すりを用います。分割して手すり支柱の間隔調整をする方法だと脆弱かもしれませんが・・・。

改造派は汎用のエッチング手すりをたくさん持っていないといけませんね。下端をL字型に曲げるのは良いとして、その上は出来るだけ繋がっていたほうがキレイな仕上がりですから、ぴったりの物を探したほうが良い。

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2017年4月21日 (金)

12.7cm高角砲とエッチングの手すり

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ナノドレッドの高角砲を組み立てて艦橋との合いを見てみる。これはほんとに便利なパーツです。

ただ、いくつか気になるところを軽く調整します。まず、真ん中の蓋のX字型のプレスリブは実物には無いみたいよ。蓋は裏側に補強があってリベット留めされています。リベットの並びはX字型の物とそうでない物があるようです。まだプレスリブの物は見付かりませんが存在しないとも言い切れず・・・。とりあえずXの凹部を埋めてやります。

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窓の間の仕切りの上方の曲線が乱れているので修正する。

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信管手の部屋の補強リブも整えてあげよう。

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艦橋両舷の高角砲は後ろが全く見えなくなりそうなので何も手を加えない事とする。後ろも見える場合は信管手のお部屋もちゃんと作ってやると良いでしょうね。

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良く出来たアクセサリーパーツで無改造でも充分な密度があり引き立ちます。が、砲架などの細部は古い考証のまま作られているので、そろそろリニューアルがあっても良いのではないかと。金型の元が取れてからでいいですけど。

実物は南方に結構残存しているらしく、国内にも日植記念館だったかな?陸奥の物があったと記憶しています。写真は探してみるとけっこう見付かります。多くは旅行の記念写真的なものですが、それなりに情報が得られます。

人物と比べるとかなり大きな物だと分かりますね。現用戦車の120mm砲よりも大きいのが連装ですからなぁ。画像右上の方、信管手の部屋に座ってるオバチャンが面白い。

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で、各部を整えて下地処理完了。

一緒に写ってる手すりにご注目頂きたい。以前からやってみたかった技法を実行してみました。画像左にある3コマ並んだ手すり、一塊に見えますが実は3つに分割された物を並べている状態です。F字型にカットした物をFFF・・・と並べてキレイに揃っているか確認しているところなのです。「F型法」とでも呼びましょう。下端部はL字型に曲げて90度向きを変えてあります。

下部艦橋甲板に純正エッチングの手すりを使う場合は甲板の上から手すりが生えているようになりますが、今回はこの甲板直下の壁面から手すりが生えている様子を再現してみます。同時に手すり端の横棒が構造物の壁で終わっている様子も再現します。

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下準備中の様子。手すりを接着する溝を彫っておきます。手すりの間隔をトレースしたマスキングテープを貼って彫って行きます。他にもいろいろ仕上げの研磨を実行中。

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甲板と壁の間に衝立と言うか水切りと言うか、ちょっと高くなった部分を貼り付けてサフを盛り付けて乾燥待ちの様子。手すりを差し込む穴を残してあります。

たまたまステンレスの手すりを使いましたが硬いので削るのが大変でした。ヤスリで削っている途中で歪んでしまうのでその修正が難儀。ただ要領が良くなってきて3コマ目を作る時はカッターで正確な寸法にカット出来るようになり、ヤスリで長さ調整をする必要が無く、歪みを取る工程を省略出来ました。

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高角砲に戻り、サフを吹く前の状態を記録。修正したところが良く解ると思います。砲口には穴を開けてあります。先に0.1mmの穴を開けて、0.2mmに広げました。顕微鏡をもってしてもなかなか中心線を捉える事が出来ず苦労しましたが、面白かったですよ。こうした作業も徐々に要領良くなってくるでしょうね。

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艦橋に置いてみました。ギリギリですねぇ。本砲、特にオーバースケールと言うわけではなく、簡単な計測で0.3mm程幅が広いようですが、これを修正したとて大して印象は変わらないでしょう。シコルスキーさんの平面図に見られるように、装填手達が動ける余裕が感じられるようにするにはどうすれば良いのか?ま、次に扶桑を作る時は綿密に計測してみたいと思います。今回は気にせず行きますわよ。

そんなこんなで盛っておいたサフも硬化したようなので手すりを植える工程に。ポリパテの美少女もガチガチに固まったようだの。荒削りの時は少し未硬化のほうが楽に削れるのですが。


追記:植えてみました。

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清水海水タンクから出ている水道管?を再生しておきます。下のトイレに使う水なのかな?

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一本目を植えます。なかなかガッチリくっついて筆で撫でたくらいではびくともしない。今のところ目論見通り。アルテコの液のみで接着しています。角度調整の時間は結構長く取れますね。

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二本目。穴が浅かったようで彫り直して接着。また縦方向に横棒が歪んでいたので硬化後に何とか修正。板の上での調整は不十分だったようだ。

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3本目。穴の位置がズレてきて予定よりも少し後方に植える事になったが許容範囲で助かった。横棒は縦方向は良かったが横方向にズレていた。しかも上の棒を適正位置にすると下の棒が内側に入ってしまうという厄介な状態。完全硬化後に何とかしてみたい。

棒の繋ぎ目は後でサフを塗しておく。

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こうした角度からはまあまあである。んー、実現可能とは言えどまだいろいろ工夫を要する。この後方は曲線を描いているのでさらなる困難が予想されるが・・・。

つづく。

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2017年4月18日 (火)

小わざ 隙間埋めと面出し

今日も1/700扶桑さんです。

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さて、1/700艦船模型キットは結構部品どうしの間に隙間が生じる事が多いもの。どんなプラモデルでもそんなものでしょうが、艦船は戦車などに比べて目立つかもしれません。エッチングパーツを駆使して細かく作り込んでいるのに、アップで撮ると構造物に隙間が見えてガッカリって事も。

この扶桑さんもストレートに組むと高角砲座の辺りに結構な隙間が生じ、この辺の処理で製作開始直後からいきなり手間取ってました。他の部分ではそんなに隙間は無さそうな感じですが。

今日はそんな隙間の対処方法を書いてみます。

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扶桑の支柱と甲板支持構造の間には結構隙間が出来ました。もっとも、顕微鏡でわかるレベルなのですが・・・。

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まず、部品のどちらかにシリコンを塗ります。レジン複製の型を作るあのシリコンです。硬化剤はたっぷり入れます、ほぼ1:1で良い。使う量が微量なので、筆やヘラの先で僅かにシリコンをすくい取り、硬化剤も筆の先につける程度で充分です。出来るだけ薄く塗り広げるので、ほんとに極微量でいいです。小皿の上でそのまんま筆で混ぜてやり、必要なところで薄く塗って硬化を待ちます。1:1で混ぜているので10分程度で硬化します。

注:シリコン攪拌後の筆は直ちにラッカーシンナーで洗ってください。プラが溶けてしまうあのラッカーです、ホームセンターのペンキコーナーで売ってるあれです。ほんとに直ぐ固まってしまうので、念の為に使い古しの筆を用いましょう。私も過去数本の筆をシリコンで固めてしまいましたよ・・・。

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そこにアルテコSSP(今はMr.SSPですね)を適量塗った片側の部品をムニュっと押し付けてやります。場所によってアルテコ液と粉の分量は調整します。粉が少ないと流れやすくなり余計なところについてしまう恐れがあります。逆に流れやすさを利用する事もある。この写真のような部分では粉多めのほうが良い。

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アルテコが硬化したらスポっと外します。アルテコ瞬着パテはシリコンにくっ付かない。そして外した後で切削と研磨で仕上げてやりますとご覧のとおり。気持ち良いですね。なに、「そんなとこ気にするなよ」ってか?

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この技法は外した後の切削と研磨が鍵となります。残念ながらお手軽な技法ではないのです。今使っていた工具を全部並べてみました。

上から、デザインナイフ。これが主力です。常に刃の鮮度を保つ必要があるので我が家では替え刃の消耗が激しい。

次がハセガワのトライツールのノミ。もう長い事使ってます。刃は時々砥石で磨いてます。

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シャーペンみたいなものがガイアノーツのスティック砥石。これはその時々に必要な形に削って使用してます。四角いまんまだとたいして細かい作業は出来ませんが、細く削ると性能は一変します。リューターや耐水ペーパーで簡単に削れますぞ。

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ピンバイスに挿してあるのは真鍮線から作ったノミ。
これは0.5mmの真鍮線ですね。太さを変えて数種作っています。よくゴミと間違えて捨ててしまいますが、タダ同然なので惜しくは無い。また、真鍮は軟らかいのですぐに磨耗する。作った時は先端が真っ直ぐだったのですが、プラやパテが相手でも結構磨耗して丸くなってきた。

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そして、どこのメーカー製かもはや記憶が無いエッチングのスジ彫り工具を砥石で削ったノミ。ステンレスかな?さすがに耐久性は上がります。いい切れ味になると嬉しいものですな。スジボリ堂さんのタガネを買ったほうが精度切れ味は良いと思いますが種類を揃えると結構高価ですし、いつか揃えねばとも思っていますが無くてもなんとかなってしまっている・・・。

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耐水ペーパーもナイフに次いで主戦力ですね。ピンセットで掴んで使用します。ただし、小さなモールドを相手とする場合は、少し手を加えて使用しています。まず、台紙を剥がします。剥がせるんですよ。模型誌などでも紹介されているかもしれませんが、私はある日ふと剥がせる事に気が付いた。

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厚みがあると小さく折り畳めないのです。薄く出来ないか?と、極小世界に生きる人々はある日これに辿り着くのでしょう、必然的に。面出しに用いる場合は当て木を挟んでやります。画像では0.14mmのプラペーパーを挟んでいます。分厚いでしょう、顕微鏡ではこう見えるんですよ。

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扶桑の羅針艦橋。こうやってブルワークなどの面出しに用います。この窓くらいの大きさの面出しヤスリを作った事もあります。ピンセットの先が入るところであれば、かなり狭いところも磨けます。

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他にアクリルブロックに両面テープで貼り付けた耐水ペーパー。大きな部分なら大きな面出しヤスリで良い。私は各種アクリルブロックを愛用。

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上部艦橋。こうした構造物の平面出しに良いですね。1/35おっさんの靴底を平らにしたりとか。

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これも耐水ペーパー。先端をナイフ状に斜めにカットしているのがお分かりでしょうか。片刃のナイフ状にスパッとカッターで切ってます。これは甲板と構造物の間のキワのような部分をさっと撫でる時に用います。1/35フィギュアの目鼻口を磨く時もこれですね。当然ピンセットで摘んで使用します。ペーパーを指で摘んで磨いた記憶はここ何十年か無いですな、そういえば。

以上が表面仕上げの道具達です。これらは美少女フィギュアでも戦車でも全く同じですねぇ。むしろエロフィギュアの原型製作から編み出した技法ではなかろうか(笑)。

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で、そうやって各部を調整し、ついにサフを吹く時がやってきました。台所洗剤で洗ってやります。私はヤスリがけが多いせいもあってか、とにかく洗うんですよ何でもかんでも。艦船模型まで洗う時が来たかと。この行為も美少女フィギュアを作る時の癖みたいなもので。スケール物もそのまんまですわ。

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サフを吹いてほっとしてます。だいたいキレイなようですが荒いところが見付かれば細かい番手でさらっと磨いておきます。#1200か#1500くらいで。

そしてその後に手すりを取り付けますが、手すりが邪魔でリノリュウムや木甲板のところが塗りにくいかな?どの段階で塗装するかのう~。

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オマケのネタ。舷窓の庇の作り方です。今回はキットを純正エッチングパーツを使ってキレイに仕上げるという狙いで作っていますので、高解像度、超絶リアリティは望んでいません。舷窓の庇もキットの庇のモールドに近いものにしています。プラペーパーでの製作手順はこんな感じ。構造物に貼り付けた後でまた研磨して曲線をある程度キレイにしてやります。接着はアルテコ液で仮留めの後、流し込みタイプのセメントでガッチリと。

キットの庇は今の艦NEXTほどの優れたモールドではなくちょっと野暮ったいし、成型の抜き方向の都合で歪んでいる場合もちらほら。こうやってほんのちょっとだけ整えてやると良いかと。

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完璧を期すなら以前考案したこの技法です。これは命削ってフルスクラッチする時にやりますか、わはは。これを複製して構造物に開けた穴に挿していく方法を考えています。いちいち一個ずつ真鍮から作っていては無理。

こういうプラパーツをどこか出してくれないかな。エッチングの舷窓は壁から浮いてしまうでしょう。貼り付けタイプではなく埋め込みタイプの舷窓パーツ、どうですか?ナノドレッドで。

需要は無いな。

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2017年4月15日 (土)

小わざ 測定工具

4月も早半ばか・・・。

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扶桑さんです。
この艦橋はどう考えてもおかしい。どうしてこうなった(笑)。
そこがたまらない魅力なのですがね。

艦橋を貫く真鍮線を入れて角度調整後に接着固定し、各艦橋甲板を仮組みしてみたところです。また、エッチングを組み込むと不用意に触ると壊れるので工作用のベースをプラ板で作ってやりました。両面テープでセルター甲板をくっ付けています。このベースと真鍮のマストのおかげで工作しやすくなりました。マストを掴んでひょいと持ち上げる事が出来たり。

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今日は小ワザ特集。
これは給油か消火用のどちらか知りませんが蛇管です。こうした小さな部品をプラ板工作で取り付けておりました。

精度はたいして要らないとは言え、こうしたちっちゃな部品も一応は寸法を測らないと作れないわけですが、普通の物差しは顕微鏡の20倍環境下では使用不能で、厚みがあり過ぎ、目盛りも巨大な溝と化し、最早測定用工具では無くなってしまいます(笑)。ノギスやディバイダーは使える状況もありますが、無駄に巨大でなにより重過ぎて取り回しが困難、そのため細かく作り込んだ脆弱なモールドを破壊してしまうおそれすらあります。

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そこで、これ。手近にあるものでこれが一番使いやすかったです、ハセガワのエッチング鋸。戦車用のメッシュは微細な部品切り出し時に直角や平行を測ることが出来ます。

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顕微鏡内ではこう見えます。軽く小さく薄い、取り回しが容易。形状は三角では無いほうが良さそうですが、とりあえず問題無し。山と山の間が0.25mmなので、この丸窓の間隔は1.25mmとわかります。

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物差しとして使用する前は切断に使っていたせいか歯も磨耗し読み取り難くなっていたので先頃買い換えました。目盛りもマスキングテープに書いて見易く。蛇管も小さく写っております。このようにアルミのサイコロ上に両面テープを貼って工作物を固定して、これを手に持って顕微鏡の視野内で加工しています。平らな部品を作る場合にはサイコロを固定してしまう事もあります。

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我が家の実体顕微鏡ST-30R-P、買ったばかりの頃。もうだいぶヨレヨレになっています。本体をくるりと180度回し、倒れないように土台に重い物を載せて(ポリパテの缶とか)、さらに自分の手の位置が工作し易い高さになるように適当な板を敷いて高さを調整して使っております。

そろそろズーム式に乗り換えたいところ。これで充分役に立っていますが、どうせ買うなら無段階可変倍率の物のほうが良いですよ。顕微鏡モデリングの開祖"あの御方"も使っている良い物があるのですけど今は商品名忘れちゃってて。また調べておきます。

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蛇管は本体に取り付け後、隣にあるキットのモールドに合わせて削ってやります。加工が済んでから取り付けたほうが良い場合と、取り付け後に加工する場合と、いろいろありますな。

甲板清掃用具入れとその横のハッチ等をちまちまと追加。セルター甲板、まだもうちょっと取り付けるものがあります。はよ塗りたいなー。

この甲板の下の部屋ってトイレなんですよね。

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2017年4月13日 (木)

春のエッチング祭り

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まだ朝晩冷え込んだりするけど、春。
さて、艦船模型ファンにはお馴染みのエッチングのラッタルである。水雷艇にちょびっとエッチングを付けてみたら、もー面白くて面白くて、止まりませんね。

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フジミ純正、扶桑用のエッチングパーツですが、普通に組むとこうなる。折り畳むだけでなかなかの精密感なれど、ステップの位置が軽め穴のところに来てしまう。さらにステップの後ろが飛び出してしまうのだ。ずーっとこれが気になっており、対処法を考案してみたのじゃ。

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分解する。いろいろ考えてみましたがそうするしかないだろう・・・。

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扶桑さんです。通常ならラッタルを完全な形にしてから取り付けるところですが、扶桑のこの辺は複雑な構造で、手すりとの関係も調整したいのでまず片方の側面部品を接着する。

粉を入れないアルテコの液だけを用いると微細な点着けが出来ます。他にも良い接着剤がありましょうが、アルテコ液は硬化が適度に遅めで粘り具合も良い感じ。

普通の低粘度サラサラ瞬間接着剤でも同じかもしれないが、今我が家には無いので。サラサラだと微細な点着けは出来そうですが、硬化が早過ぎると微妙な位置角度調整の時間が無い。高粘度ネバネバタイプだと接着面に大きな玉が出来てしまいそう。なかなか瞬着選びも難しいかも。

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ステップは0.1mm厚のプラペーパー。切り出しやすいので。長いラッタルなら冶具を作ってステップが均等に並ぶように工作台の上で完全に組立てますが、たった4段しかないのでこんな取り付け方をしています。

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最後にもう片方の側面部品を接着。ステップとは接着する必要は無さそうです。この後、サーフェイサーを塗して一体化はしておきました。

一応これで完了。サフを塗ったり吹いたりして表面を磨き、荒っぽいところを消してやるとベストですな。硬化後のアルテコ液はペーパー掛けも出来るみたいです。ナイフで削るのも楽らく。まーあのアルテコ瞬間接着剤の液ですからなぁ。無駄に硬かったり粘ったりはしない。

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というわけで、こんな具合になってます。まだまだ磨くところあるし、取り付けるものもあるし、とにかく扶桑さんの艦橋はめんどくさい形をしてます。だいぶ前からちょこちょこ弄ってはいるのですが、上のほうに進めない。

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フジミ 特-67 日本海軍戦艦 扶桑 昭和19年

まー、めんどくさい形をしているのはこの基部なので、ここを突破すれば積み上げて行くだけかなーと。ここは支柱などが各艦橋甲板と絡み合って、どのタイミングでエッチング付けて、リノリュウム塗装して~というのがワカランがな(笑)。このめんどくささが扶桑の魅力なのでしょうが。


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今日到着した1/700アクセサリーもご覧頂きましょう。ライオンロアのLE700056 IJN Antiskid Plate、鉄甲板の滑り止めです。非常に細かな表現だと知り購入。

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特シリーズ扶桑のパーツと。ほぼフジミの滑り止め表現と同じですね。少しエッチングが下のほうにあるので小さく見えているかもしれませんが。私は大満足です。パターンの交差が90度ではなく少し開いているのがさらに良いですね。

扶桑に使う予定はありませんが、1/700キットは機銃甲板などの深さが足りないのが常ですので、これで機会あれば改造してみたいなと。

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ピットロード NE-02 新WW-II 日本海軍艦船装備セット〔II〕
17m水雷艇の出来が良いとの情報を得て購入。

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確かに良い!一番下からピットロード、フジミ特シリーズ長門のもの(少し改造)、フジミ艦NEXT比叡のもの。ピットのほうがシアーラインも良く、なにより船体が深い。だいたい平べったくデフォルメされるようですから。舵も付いてるぞ。

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甲板上の構造物。それぞれ一長一短見受けられますが、船体はピットロード、後部キャビンもピットロード、他の構造物は良いトコ取りで合体&ディテールアップがベストかなあ。まだ図面とは比較していませんけどね。微妙に違ってますねエンジンのあるところの長さが。他の短艇は後日ご紹介。なかなかよーできとるよ。

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そしてガイアノーツのウォームホワイト。これを買いに行ったら売り切れでね、塗料1個を通販するわけにもイカンがな!と言う事で艦船アクセサリーも一緒に注文したわけ。どっちがついでの買い物だか(笑)。

このクリーミーなホワイト、メイドさんのストッキングにいいかなーと。次回は久々にえろいフィギュアの記事を予定するが、また艦船かもしれんし、急に61式戦車かもしれんっ。

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2017年4月11日 (火)

1/700のアクセサリー

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1/700の17m水雷艇です。

艦NEXT比叡の短艇も塗ってあげようと思い立ったのですが、特シリーズの物のほうが後部キャビンの窓がハッキリとしたモールドで塗りやすそうに見えたので、特シリーズ長門の物をベースに軽くディテールアップし下地処理してみました。

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いっしょうけんめいつくりました、ちっさいお船の操縦席を見てあげて下さい。煙突の直径が0.6mmです。

エッチングで窓を作ると何だか愛情が湧いてきます。下地処理無しの無塗装パチ組みも面白かったけど、やっぱり作りこみは楽しいですね。

適当なエッチング窓枠を用意し、それがめり込むように窪みを彫り、アルテコで接着した後にペーパーで研磨しています。取ってつけた感が無くて気持ち良いのですが、顕微鏡が無いと無理・・・。顕微鏡はいいぞー。

窓枠の斜めの部分はプラペーパーの細切り。これを接着する方法は悩みましたが、粉を混ぜないアルテコ液がベストでした。粘着力を失うまである程度時間の余裕があり、小さな部品を拾い上げて位置を調整する時間が充分とれました。

微細なディテールアップは接着が一番の問題だと考えます。美しく取り付けねばならない。高精度を求めないのであれば、微細な部品の工作自体は実はさほどでもないのです。ミクロの決死圏になりますけど(笑)。

これから他の短艇と共に塗ってやります。他の短艇はパーティングラインを簡単に落としただけの手抜き工事。


ついでに1/700の小物を顕微鏡で観察していたら面白かったのでご紹介したい。戦車でも艦船でも、ディテールアップパーツを購入する際にそれがどのくらいの出来なのか良く解らず困っているのは私だけでしょうか?顕微鏡で大接写せんと解らん!というのは私くらいのものですかな・・・。通販店さんが商品の細部をしっかり見せてくれていると迷い無くポチる事が出来てとっても嬉しいですよ。

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では、ファインモールド1/700ナノドレッドの25mm単装機銃から観察。いやーこれは感動しました。テーパーが付いていて三角断面ですけど肉眼では気になりませんから。

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同、ナノドレッドの水密扉。これは良い!リブの無い扉も欲しいです。これをベースに改造は出来ますけど。以前自作しようとしていましたが、もうこの扉でいい。

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フジミも近年頑張ってます。艦NEXT比叡には機銃射撃指揮装置が付いているではありませんか。良い雰囲気です。ただ、パーティングラインの部分で段差が大きく出てしまいちょっと残念。段差は肉眼では見えませんが、このくらいの修正なら充分可能です。ナノドレッドにもあるようで比較してみたいですね。

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同じく、比叡のボーナスパーツの双眼鏡。なかなかの雰囲気ですがこれも段差の修正が必要かも。根元は付いておらず、甲板から生えている突起の上にちょこんと接着するだけの親切設計。あの突起をキレイに削り落とすのは面倒なものですから、このほうが良いですね。赤城でも最初は甲板の突起を削っていましたが、途中から眼鏡部分だけくっ付けてやればいいじゃん!と気が付きました。

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これは驚いたよ、フジミの特シリーズ扶桑のパーツ。測的盤ですねこれは。こうした露天の光学機器もメーカーの艦船キットに含まれるようになったかと。どんどんやってちょうだい。

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同、扶桑の変距率盤かな?これは。ここまで来たらむき出しの方位盤も作ってくださらんか。副砲指揮所などの窓枠をエッチングに換えると、中にちらっと方位盤が見えたりして楽しいと思いますが、1/700でどこまで行こうと言うのか、うーむ・・・。

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艦NEXT比叡の荒天給気筒。これも段差の処理が問題となりましょうが、よくぞ作ってくれたという部品。肉眼ではキノコ型通風筒に見えていましたが、フジミの熱意が顕微鏡でハッキリと見えた。

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同、比叡の荒天排気筒。これもキノコ型かと思っていましたよ。段差の出ない方法、あるいは目立たなく且つ処理しやすい成型方法はあるだろうか?もう甲板からただの円筒が突き出している時代は終わりにしようぜ。今後に期待。

私の知らないアクセサリーはまだまだあるでしょうが、各社がんばってますねぇ。
また何か買ったら顕微鏡ウォッチング。

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2017年4月 6日 (木)

1/700 艦NEXT 赤城

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FUJIMI 艦NEXT 004 日本海軍航空母艦 赤城

またパチ組みネタで恐縮ですが、竣工。
今は念入りに趣味模型を作ってる暇は無いのじゃー。

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今度は比叡よりもちょっとだけ時間をかけて丁寧に組立てました。相変わらずパーティングラインの存在は黙殺してますが。パチ組み艦艇模型は中毒性がある。どうしてももう1隻見てみたくなっていたところ、耐水ペーパーの補充に模型屋へ行ったら赤城さんが居たので連れて帰った・・・。

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さすが元は八八艦隊の天城型巡洋戦艦、むっちりとデカイ。
が、長い物は撮影しにくい(笑)。写真はナニですがご容赦を。

赤城も大満足な仕上がりです。フジミは特シリーズも画期的だったと思いますが、艦NEXTでまた1/700艦艇模型の新たな境地を開いてくれた感があります。もうベタ褒めですじゃ。

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細部をご覧頂きます。錨鎖は比叡と同じくスタッド付きのリンク。もうシリーズ第1作の大和からこうなっているのでしょうかね?模型用チェーンに換えなくても充分ではないかな。ああいう模型用チェーンもスタッド付きになってくれたら良いのだが、実現出来たとしてもそうとう高価格商品でしょうな・・・。ハセガワの赤城と違って艦首左舷に副錨?置き場は無いですな。どちらが正しいのか論ずる知識資料を持たない。

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今回は短艇を甲板とキャンバスだけですが塗ってみました。実は短艇用のシールが箱に入ってなかったのです。珍しい事も有るものです。いちいち部品請求をしたりはしない、くさってもプロの原型師やろ、塗れや(笑)と。ま、専用のシールも印刷とカットがずれていたりするので改善出来るならお願いしたい。そのくらいはこのキットの出来を思えば些細な事だが。

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赤城さんの面白いところはこの艦尾付近。左舷の後部機銃群付近は最新の考証を取り入れているようで。機銃座と格納庫の間に小さな部屋割りがあってとっても密度があります。飛行甲板を付けると見えなくなってしまうが。

ハセガワ1/350赤城の発売後にモデラーや研究家が指摘した改善点はほぼ盛り込まれているのではなかろうか?私は赤城の良い資料を持たないので詳しく論じる事は出来ませんが、以下に続く写真で詳しい方はすぐお解かりになるでしょう。

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エッチングパーツを駆使してやると濃密なものになるでしょうな。パチ組みでもこれだけの密度がある。

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前述のごとく私は資料を持たない。戦艦は時々リサーチしてますが、空母は後回しにしていました。よってこのキットが良い資料となっています。短艇格納所に何やらターンテーブルがあるので調べてみると発動機の試験場だったのですねぇ。その上は発動機調整所とか。

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船の模型の面白さは、窓や扉があって、通路に出るとその先に階段があって、ここがトイレでここがナントカ室で・・・と、乗員の生活を感じるところかな。船は浮かぶおうちなのだ。キットでも、ん?こんなところに艦内へ続く通路があるぞ!と抜かりなく表現されており、眺めていても飽きません。昔のウォーターラインキットではこうは行きませんなぁ。

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艦首。前部格納庫の床下構造もあって楽しい。格納庫側壁の通路も別部品なのでエッチングパーツに取り替えるのが楽々。これがこのキットのアドバンテージでありましょう。舷窓の表現も初期の特シリーズより繊細になっている点を強調しておきたい。昔、私が真鍮パイプの組み合わせで考案した舷窓と同じくらいで、庇の部分が細くなっていてリアルです。

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艦橋付近。ハセガワ1/700のリニューアル赤城もハセガワ1/350赤城以後の考証を取り入れたものだそうですが、両社の1/700赤城の比較も興味深いものがあります。微妙に違っているようで、例えば20cm砲の射撃指揮所(?)がフジミでは屋根と窓があり、ハセガワでは露天。面白いですな、どっちが正しいのか謎・・・。

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艦尾へ。まったくややこしい形をした船ですわ。キットを組んでようやく理解出来た。組立て説明書では飛行甲板側や船体側に支柱がにょきにょき生えた状態から、さあ飛行甲板を取り付けましょうと指示されますが、おいおい無茶やろ・・・と思いつつも中央部からちょっとずつダボ穴に押し込んで行くと、細い部品もピッタリ位置に収まり感動します。ただ、事前のダボとダボ穴の嵌め合わせチェックは必要ですよ。ガンプラほど完璧ではない。ここはフジミさんのほうでもノウハウが蓄積され改善されて来るでしょう。

この複雑でやたらと背の高い艦形が好きです。赤城と加賀、そして龍驤のファンです。龍驤は新造時が一番ステキ(笑)。翔鶴や大鳳なんかのほうがスマートですけど、少々不細工なほうが可愛い。戦艦なら大和より扶桑ですなー。

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右舷。着艦指導燈も付いてる。艦首方向にもあるのですな。こうした部分も最近のキットでは普通なのかフジミの快挙なのか?最近の1/700キット事情に詳しくないので。煙突の奥のほうも細かくて、見えなくなるけど隠顕式の探照燈が格納所にちゃんとあります。これにはおそれいった!

飛行甲板上には、制動索や滑走制止索のモールドはありませんが、これはディテールアップ派にとっては正解でしょう。それら索の付け根の装置はモールドされております。索が無くてもパチ組みでは気にならねぇー。

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艦尾。専用のエッチングパーツはまだ出ていないようですが、こういうところは映えるでしょうね。信号燈がこんな位置にありますがこれでいいのかどうか・・・。旗はどうするんだ。艦底部には海水が出入りする穴がちょびっと再現されています。赤城は充分な資料は無いようですなぁ。

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艦橋。防空指揮所にボーナスパーツの双眼鏡を付けてたらとっても賑わいが。オーバースケールなのでしょうが何も無いよりずっと良い。ちょっとだけですがディテールアップの楽しさが味わえました。

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奥行きのあるものはウチでは撮れん・・・。その前に照明が暗いがのう・・・。御紋章は別パーツではないのでゴールド塗っておきました。ピント合ってないけど。

ご紹介は以上。赤城は比叡よりめんどくさかったけど、息抜きに何か形にしたい時はいいですね艦NEXT。一日あれば完成してお腹いっぱいになれます。金剛と信濃が楽しみですよ。初心者向けのお手軽キットというだけではない。ベテランが念入りに作り込む素材としても優れている。エッチングパーツ組み込んでみたくなりますわ。

専用エッチングパーツはまだかー。


追記。
と思ったらもう出ていたか。ハセガワ限定品のように飛行甲板裏側のトラス構造は無しでちょっとガッカリ。ハセガワエッチングと合体か、ハセガワ赤城で徹底工作か・・・、とか妄想は膨らむ。

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