2019年1月 7日 (月)

謹賀新年

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あけましておめでとうございます。

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キットのランナーを利用して長門を弄ってます。好きな艦はいろいろ気になってしまいます。解像度はキットのレベルを維持しつつ、パテやサフを用いず無塗装のまま、新考証の検討用模型として簡易工作しております。また大和建造が中断されますけどね。

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特シリーズの部品を流用し、昭和16年、17年の開戦時仕様で作っております。

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トップの主砲指揮所から始めて、測的所/副砲指揮所の工事進行中。

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低解像度工作でもかなりの大改造になってしまいますが、手を加えただけの効果はありますな。

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下部艦橋まで出来ましたらまた記事をまとめたいと思います。

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ではでは~。

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2018年12月22日 (土)

1/700 艦NEXT 長門

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ドドドドーっと、パチ組みブンドド艦隊旗艦に就役した長門の勇姿であります。

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FUJIMI 艦NEXT 013 日本海軍戦艦 長門
昭和19年/捷一号作戦

はい、ここ数日は独りで長門祭りでございました。昨日めでたく竣工。ちょっと考えている事がありますので、今回はボーナスパーツの通風筒等は付けない状態でとりあえず就役としました。単装機銃や土嚢も載せないとあまりレイテ戦の雰囲気は出ませんね。それらも全てセットされているのでテンコ盛りに出来ますよ。

さて、米粒モデリング自慢の当ブログですが、艦NEXTの記事が良く見られているようなので、購入をお考えの方やこれから製作される方が見に来られているのか?と思いまして、お役立ち情報もしっかり書いてみたいと思います。組み立て上の注意すべき点は私自身も事前に知っておればよかったなと思いますので。


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では、製作記。上は2009年発売の特シリーズの長門。はあもう10年ですよ。この特長門も登場時は画期的な内容でしたが、艦NEXTではあちこちカッチリしたモールドで組み立て易く色も着いている、地球大進化って感じです。まあフライホークほどキレキレでは無いでしょうが箱を開けると感動を覚えますよ、時の流れに。

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御紋章はしっかり合いますが緩くなって落ちそうになるので接着しています。艦首も左右に開きがちなのでここも流し込み接着剤で。これで安心。分解し難くなりますけど。

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推進器。艦NEXTではだいたいこのシャフトブラケット(V7からV10)がキツイです。無理して押し込むと白化します。折れる事もあるかも。パーティングラインの部分を中心に削ってみて下さい。すぽっと嵌ってくれます。このシリーズでは結合部に生じたパーティングラインとその段差に罠が潜んでいるらしいです笑。

舵はV2番がキツイ。ダボか穴かどちらかをグリグリやって下さい。V1はキレイに嵌ります。そういうもんです。メーカーさんも品質向上に頑張ってくれている事と思いますが、我々も頑張りましょう。

航空作業甲板リノリウム部品X3番、その下の区画N2番のどちらかのダボに一部(どこだったか忘れました・・・)キツイところがありますのでご注意。この辺は奥まで入らない部分があり甲板が浮きます。これらはダボを切って薄手の両面テープで貼っても良いかと。私は後日改造するために簡単に外れるようにしています。X3やN2は先に最上甲板S3と上甲板部品S4へ付けたほうが良いかも。後でまた分解して調べてみます。

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船底のステキポイント。艦首艦尾の外板は二枚一組で次の一枚の板に受け継がれて変化して行く様が良いですね。ピットロードの大和もこうだったら良かったなと。これを参考に改造するかな。

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船体を組んだら例によって説明書の順番すっとばして艦橋。おっ、ここはさすがに色分け出来なかったかと気付く。成型の都合がありますから無理も言えません、手近な塗料ビンで調合しましたが、微妙です・・・。ちゃんとシールも付いておりますが、こちらも色味と質感は微妙・・・。甲板上の構造物が全部別パーツなので、木甲板の全てを木甲板色で塗るのが手っ取り早いかも。今回は後で改造するかもしれないのでなるべく塗らずに済ませています。

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敷物や窓の塗り分け。敷物は良くわからんところがありますが、まあこんなところで。窓塗りは地味に面倒ですが、はみ出ても削り取れば良いので気楽です。真剣勝負ではない肩の力を抜いた作業が心地良いひと時を与えてくれます。

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そして、一度艦橋を組み立てたのですが何か微妙に傾いているのでバラして原因追求です。呼称と番号は説明書準拠。防空指揮所K2番裏のダボ穴を削って、副砲指揮所の丸い天井K4番のダボがすっぽり入るように調整。ここがキツくて少し浮いてしまうのです。

K4番の後ろに付けるK14番は待機所だと思いますが、ここも削ったほうがフィットが良くなるかもしれません。強い抜きテーパーが上下面に付いているので平行に削っておきました。ここはあまり関係ないかもしれませんが。

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次に、見張指揮所Q9前方の小さな部屋の底面を削り込んで羅針艦橋の天井に深く嵌るように調整、見張指揮所の窓が水平になるようにしました。Q9底面のパーティングラインの段差が原因でここも浮いてしまうようです。

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蛇足。製作中に気付いた電探裏のモールド。良い表現です。各社取り入れて欲しいものです。もうやってるのか?

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そして再び合体。うほっ、かっちょいい!

1.5m測距儀F20番はゆるいのでいつの間にか机の上に転がっています。ここは接着しておいたほうが無難です。弾き飛ばすと発見困難な小さい部品です。私は2回も床に落としました笑。

ま、上記3、4点以外は特に問題も無く組めます。しかしながら、どこかに罠が潜んでいるのがプラモデルです。艦NEXTも安心しきっているといけません。ダボ穴に嵌めて、ぐっと力を入れてみて、それまでとは異なる過度にキツイ気配やビクともしない様子だったら無理をせずダボと穴の異常をチェック。ですがたいていは最後の一押しでスポっと嵌るものなのでその辺の説明は難しい。

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おう、なかなか。しかし考証上は問題を抱えておるのです。そのへんは後日書くかもしれませんが、パチパチ形にしていくこのシリーズの面白さの前では野暮な話かもしれない。長門のキットは陸奥をベースとした考証で作られます。が、最近長門の公式図面が出て来た事をご存知の方もおられましょう。

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煙突に進む。おや?何か変だなと思ったらQ3番に湯が流れていないところがありました。稀にありますね。だが顕微鏡マンは部品請求をしない笑。キットのランナーを貼り付けて翌日まで放置し、再生しました。

このキットは後日、新考証に基いた検討用模型として改造するかもしれませんが、難しい事はしたくない。この湯流れ不良は無塗装のまま切り貼り細工が出来るかどうかという良い実験になりました。接着した時に気泡が生まれないように注意すれば、痕跡を残さず加工出来ると知りました。溶かす時に注意ですね。ヒートペンがあるとベストでしょうけど。

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そして煙突の組み立て。ここは嵌め合わせに何らの問題も無くサクサク出来ます。特シリーズでは蒸気捨管が全部別部品で、機銃台のフィットも調整を要し難儀しますが、艦NEXTは実に組立てやすい。

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後部艦橋。ここもなーんも問題無し。ただ、マストとヤードはゆるいです。私は接着して一体で黒塗装しました。入り組んだ形なので珍しくマスキング。このマストと後部艦橋はバッチリぴったり合いますのでご心配無く。たぶん、ヤードはあまり力を入れると折損のおそれがあるのでわざと緩くしているのか?と想像します。ここはそのほうが良いと思います。結構細身のヤードに作られています。比叡はごっつい部品でしたから。

あ、ヤードE2番の一部を削ってヤードL6番と隙間が出ないようにしたほうが良いです。撮影してませんが組んでみるとすぐ分ります。

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で、載せてみてニヤニヤします。これ大切。

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リノリウム甲板、軌条を塗りわけ。軌条の上面だけ筆をすーっと走らせてあっという間に塗りわけ完了。以前は軌条の脚まで塗って非常に時間が掛かっておりましたのでひと工夫しました。これで充分ですなっ。タミヤのラッカー呉工廠色です。結構成型色と似てるような。

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彩りを添えてくれる小物達が好き。飛行機はマーキングが面倒ですが、こうして見ると苦労の甲斐はありました。デカールを買っていないので相変わらず筆塗りです。日の丸が歪んでいても気にしねぇー大らかさで取り組むのが艦NEXTですじゃ。塗料は主にファレホ。黄橙色だけラッカー飛行機色。濃緑色は成型色。プレミアムトップコートつや消し仕上げ。はあ便利な塗料が出たもんです。

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武装。艦NEXTの高角砲は後ろのオーバーな部分を切除すると良いかもと実行。こっちのほうが雰囲気出てませんか?高角砲台への嵌めこみは少し調整が必要かも。私はダボピンを短く切ってゆるく接着しました。副砲はたしか左舷側に一箇所入れ難い物がありましたがよく覚えていません・・・。主砲は一切問題無し。

このシリーズはほとんどの部品はちゃんと合い、ナイフとニッパーさえあれば組み立てられますが、時々ちょっと頑張る必要があります。穴をグリグリするテーパーの付いた丸いヤスリがあると便利かも。私は直径1.5mmくらいの先端が尖がったダイヤモンドヤスリとデザインナイフで調整してます。

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そして完成。
金剛比叡と並べてヒャッハーでありますが、撮影ブースが狭くて赤城が入らない笑。赤城はデカイですからのう・・・。

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高角砲の一部カットの効果は如何?

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主砲測距儀フード内も塗ってみました。

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金剛型よりちょっとムッチリ。

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後檣のてっぺんの+型の部分を軍艦色にしてみましたが何かカッコ悪い・・・。でもここが明るく見える写真が長門陸奥共にあります。愛宕とかもそうですね。塗粧の決まり事に反しているわけではないようで。本当はどうなっているのか私には分りませんが、この長門は何でもやってみようと思います。大型模型でこう塗っている作品もありますね。

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砲塔回してブンドド。繊細かつ脆弱な塗装工作をしていないので鷲掴みで遊べるのが良いところ。まだ風呂に持ち込んだ事は無い。

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有名な上空写真に似せてパチ。あの写真には多くのヒントが眠っています。既に一部研究家、モデラーが真実にたどり着いています。私も探求しておりました。今回のキット製作記事で書く事ではないかな?とは思いますが少し触れてみます。

大和ミュージアムで長門の上部平面、舷外側面、艦内側面の3枚の公式図が展示されたようですね。デアゴスティーニの本にも艦内側面と上部平面が掲載されていますが、レイアウトの都合なのか上部平面図は奇妙なトリミングがなされて煙突部分がありません。

こらら3枚の図から得られる情報は研究家の考察を裏付けるものがありました。模型誌などでもぼちぼちこの新考証に基いた作例が出てくる事と期待しております。やはり陸奥とはだいぶ違っていました。

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私がいろいろやっていた様子を。今回は多くを語りませんが、知っている人はすぐ分ると思います。艦橋のあそこは赤城の甲板モールドを複製して改造してみようかなと。なるべく部品を自作しない工法を考えています、米粒レベルの工作は無しで検討用模型としてサクッと。

フジミさんにはこの木甲板モールドと滑り止めモールドが付いたプラペーパーを出して欲しいです。厚みは0.14mm程度なら申し分なく、0.3mmか0.5mmくらいでも可。1.0mmだと使い難くなりますが削って何とかする。改造スクラッチ派には便利な材料となる気がします。現状ではエバーグリーンの溝付き板くらいしか木甲板に用いる物は無いでしょう。

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検討用のモックアップなので荒いです。煙突と後部艦橋、航空作業甲板にもいろいろ新考証があります。フェアリーダー、ボラード、通風筒、天窓、舷外電路の位置見直し等、まだまだ検証が必要です。長門は大和に比べると参考になる考証本が少なく苦労します。出回っているものは従来考証のものですし。

今回のフジミの長門が従来考証で作られたのはちょっと残念な点。ですが、組んでみるとやっぱりカッコイイし完成の喜びに浸れますし、考証は艦NEXTの楽しさを前にすると野暮な話かもしれません。ま、考証も大事ですけど今回もたっぷり楽しめた艦NEXTでした。少々何かが実物と違っていてもこの楽しさを否定するものではないのです。ここは強調しておきたいと思います。船のパチ組みは楽しい。



追記:
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デアゴスティーニから長門船内側面図、世界の艦船別冊から実艦写真、フジミの説明図の3枚をお借りして統合。キットの艦橋はプロポーションがとても良いです。かっこよさの秘密はこの辺にあるのかな。特シリーズのほうは羅針艦橋や戦闘艦橋に難があると聞きましたが、私は調べておりませんのでわかりません。

今回の長門は見張指揮所が少し飛び出しているのを削る程度です。ここはどのみち窓の修正を要します。プロポーション的には良好で、技巧派の方は細部工作に専念すれば良いという結果でした。考証派の方はアソコとかアソコとかを頑張ってプラ板細工しましょう。メーカーさんもこんなに調べられるので大変でしょうが良い結果でしたのでご容赦を。

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2018年12月 3日 (月)

大和その10 ジブクレーンその3

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12月。大和と戯れている場合か?と思うも先月の建造記録行ってみよう。ジブと俯仰機構の連結部の製作。ヒンジ部をイエサブ0.14mmとタミヤ0.05mmプラペーパーで。

タミヤのこのプラペーパーは大変ありがたい材料ですが、巻き付けて流し込み接着剤を塗すと割れる事が良くある。どうして割れるのか理屈が分りませんでしたが、接着剤の量の調整で上手く行くようになりました。

接着剤の蓋にある筆を半分以下の本数にカットし、ちょろっと接着剤に浸して余分を紙で吸い取らせ先端が少し湿った程度とし、ほんの微量ずつ慎重に置いて行くと割れないようです。肉眼では厳しいと思います。割れが怖くてこうした部分は瞬着で済ましておりましたがもう怖くないです。なぜ割れるのか謎ですが。

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こういう部分も上手く出来ました。根元はテーパーを付けた真鍮線リング。甲板側の基部も真鍮線削り出しの薄いリングとプラペーパーのリブ。こういうリブの角度出しが困難なのが顕微鏡細工です。小さ過ぎて正確な罫書きは出来ませんので目測にて。

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部品の位置合わせ。基部のリブも整えます。後でボルトも植えたい。船体内部から出てくるワイヤーの滑車が付く部分も。いやーこうなっているとは知りませんでした。大和のクレーンなんて珍しくも無い物なので、これまで真剣に調べた事が無く。

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折り畳み機構。0.1mm真鍮線の削り出し。輪を作るには焼きなます必要があります。焼かないとまず割れます。ライターでさっと炙ります。赤くなるまで加熱していると溶けます(笑)。溶けなくても変形が酷かったり、気泡のような穴ぼこだらけの真鍮線になってしまいます。

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焼きなますと軟らかくなり過ぎて、薄く削ると直線を保つのが困難になります。ゆえにほどほどの厚みにしておりましたが、これがちょっと気になる。ヒンジを作らないのであれば焼きなまさなくて良いので限界まで薄く出来ます。薄いほうが実物に近いと思いますが、どちらを使うかは総組み立ての時に考えます。

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滑車を作ります。通常はPEをそのまんま使うところですが、どのPEも作りやすくする為に簡素化されておる事と思います。ま、どこまで出来るかという事で試作。古いゴールドメダルの大和用がずっと我が家にありますので成仏させてやりましょう。ワイヤー部を除去して真鍮線細工と組み合わせ。このワイヤーが通る溝の表現が欲しかったのです。ワイヤーは0.047mmメタルリギング。実物のワイヤー径は不明ですね。6tクレーンなのでそんなに太くはないのかな?細いほうが精密感が出そうなのでこれを使いましょう。

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滑車の量産であります。加工したPE、真鍮パイプ、焼きなました真鍮線の輪。

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並べてBONDICで固めて耐水ペーパー掛けをしている様子。撮っていませんが、まず両面テープ上で片面を平らにしておきます。最初は両面テープで可。

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そしてBONDICで0.067mm真鍮線と共に固めます。この真鍮線の削れ具合で厚みを感じ取りながらペーパーを貼ったブロックを動かします。この最終研磨は今回は0.05mm厚程度を目指しますので両面テープ上ではテープの厚みの中に真鍮線が埋まってしまって削れません。BONDICを使ってみて大成功でした。ま、買って損は無かったかな。

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用が済めばこの通り、きれいに取り出せます。接着剤としてはどうなのよ?と笑ってしまいますが、やはり買って損は無かった。この状態の薄いBONDICは柔軟性のあるビニールみたいな質感です。何かに利用出来るかもしれませんが、引っ張り強さはあまり無いですね。部品を取った後がこんなにクッキリしているのでこれも応用が効くかも。他のパテでも可能でしょうけど。

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出来上がった滑車の軸合わせ。

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0.3mmのドリルで開けた穴に0.3mmの真鍮線を通す時にすーっと入らず苦闘していて滑車を何個か砕きました。微妙な寸法の違いで泣く前にスジボリ堂さんの針やすりで穴に余裕を与えましょう。滑車の修理は簡単ですけど。

ジブのPEをフジミからゴールドメダルに変更。フジミのほうは幅広に組んでしまったので、こちらは細身に組み立てました。表現はこちらのほうが好み。ちょっと短いんですけどね。これはおそらくタミヤの旧大和用でしょう。96年製です。時の流れに眩暈を覚えますわ・・・。

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久々の考証。拾った画像をお借りします。海底映像のこの部分が後部機構の滑車だとすれば、スポークではなくて軽め穴のように見えますね。呉の1/10やシコルスキー図ではスポークです。瞬着ではスポークは組み立てられそうにないのでPEを使いましたが、案外それで良かったのかも。この映像では何とも言えませんけどね。艦上写真では随分薄っぺらい滑車なのが見て取れます。もう1/700では溝付き表現は無理・・・。

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滑車の数も資料によって違う事を知りました。これは「日本の戦艦」の図。元は石川島の図面でしょうね。呉1/10とシコルスキー図も一部滑車の数が違いますが、検討の末に呉1/10に従って作るのが妥当と判断。

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そして現在、ジブのいろいろを調整中。0.8mmほど付け根を延長しています。元々短めな上に、航空甲板側を少し改造していますので、クレーンの頭の置き場を充分確保する為にも必要な措置。付け根が長くなってちょっと間抜けな印象は止むを得ない。

ほんとうはジブも自作したいのですが、これは半田付けでなければ無理でしょう。滑車もかなり脆弱な物体です。瞬着の限界が見えた今回の工作でございました。半田付けの勉強してます。

まだジブクレーンは続きます。これだけでかなり遊べますね。止まらない・・・。

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2018年11月17日 (土)

大和その9 ジブクレーンその2

ジブクレーンの工作も上手く行きそうな気配ですので途中経過をば。

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諦めきれず真鍮のアングル材って出来ないかなと思いまして再度試作。タガネでの削り出しです。一応出来たのですがあまりに薄く細く強度が無く、不用意に摘むと歪んでしまいます。一緒に写っているのは0.08mmの銅線ですのでアングル材の厚みはどのくらいになりましょうか・・・。折り曲げる方法も試しましたが割れてしまったので撮っていません。0.05mm厚真鍮板の折り曲げのほうがまだ現実的な感じでした。後日また試してみますが、今回は角材で製作を進めます。

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ジブの俯仰機構です。瞬着なら何でも良いと思いますが私はアルテコの液を使っています。結構丈夫ですよ。変なところを摘むと砕けますけど。まあどの瞬着を使っても強度は大した事は無いだろうと諦めております。メタルロックも極端に小さなものには不向きですね。

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滑車を収納する部分。外から見えるところだけアングル材風に削っております。90度にカチッと削るのはなかなか難しい。もう40倍でも良く見えないので・・・。

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で、途中思うところあってプラ材に変更しました。真鍮とプラは一長一短ありますが、今後の工程を思うと接着の問題の無いプラのほうが安全ではないかと。プラはぼんやりしたものになりますけど拡大しなければさほど違いは無く。

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プラの利点は切り出し易さ、穴の開け易さでしょう。重ねて穴の位置を揃えているところ。これまでこういう作業では瞬着の点付け等で対処しておりましたが、BONDICという接着剤を使ってみました。矢印のところが作業後に外したBONDICの塊です。

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こういうものです。あるモデラーさんが使っているのを見て買ってみたのですが、正直申しまして1/700艦船などの微細な模型工作用の接着剤としては落胆を禁じえない性能でした。

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まず、食いつきが非常に悪い。普通の瞬着に劣り、このようにPEの手摺りを付けても簡単に取れてしまいます。PE端面とプラ板表面にはしっかりヤスリを当てて荒らし、シンナーで洗浄してあるにもかかわらず実にアッサリと外れてしまいます。強度を出すにはかなりのイモ付けにする必要があるようです。しかしそれでは意味が無い。

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むしろ接着剤ではなく複製用のパテとして便利な物かもしれません。UV照射しなければ硬化しないのでシリコン型に慌てて詰め込む必要は無く、きれいに詰めたらUV照射4秒で硬化。ボラードもきれいに取れました。あとは塗装のテストだけです。べた付きは無いみたいですがその辺はもうちょっと使ってみなければ何とも。液は筆で塗る事も出来、プラの溶けるラッカーシンナーでキレイに筆を洗浄出来ます(模型用ラッカーシンナーでも落ちました)。光が届かないといけませんので片面取りに限定されますが気泡も無く透明度も高そうなので燈火の自作に良いかも。

私はこのあっさり取れてしまう特性を活かし、工作物の一時固定に使うようになりました。通常は両面テープ等で充分ですがテープが使えない場合やテープでは少しぐらぐらして困る時があります。粘着が強過ぎると外す時に壊れる、粘着が弱いと切削研磨中に動いてしまう。そんな時はこのそれなりに固定力はあるが表面を傷めず簡単に剥がせるBONDICが有効でしょう。接着剤としては問題なのですが使い方次第かなと。

模型用接着剤としてはあまりお勧め出来ませんが求めるものは人それぞれです。商品紹介動画のようにたっぷり盛り付ければ頑丈なのでしょうし、説明書にも接着面積が小さいものは不可とちゃんと書いてあります。私のような模型の作り方には接着剤としては向かないと言う事でありますので。

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続けましょう。必要な部品を全て用意して組み立てます。プラ板上にBONDICで固定しながら流し込み接着剤で接着して行きます。BONDICはイモ付けすればという条件付きですが大きな力が加わらない限りしっかり固定してくれます。外す時を考えて出来るだけ少量が良いです。光って見えるところがそれです。

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滑車が付くところもシコルスキー氏の図面に従って作りました。流し込み接着剤はタミヤの硬化の遅めのものを使っています。硬化は遅いが良く溶けてくれます。クレオスのSPは速くてきれいな仕上がりですがあまりに小さいものは外れてしまう事もあるので使い分けています。が、何を使おうがもうこの大きさでは脆弱。注意しないと簡単に外れてしまいますので腫れ物に触るように取り扱います。

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そして工作台から無事に取り外し成功。外す時にたいてい壊れますけどね。BONDICが少し多過ぎて面倒でしたが。一時固定には物によっては両面テープのほうが良いでしょう。両面テープもシンナーで粘着力をゆるくしてやると部品を破壊せず安全に取り出せます。BONDICの液が尽きるまで状況に応じて使い分けて行きたいと思います。液を補充してまで使い続けるか否かは今はわからない。

次は滑車とワイヤー、ジブの基部やら何やら。電の油絵の具もすっかり乾燥してますのでぼちぼち。

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2018年11月 6日 (火)

電その5、大和その8 ジブクレーン

11月でおます。

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ヤマシタホビー電、どんどん色を着けておりますがまだカンセーセン。

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小物を接着し終わり、もう工作は残ってないですねたぶん。何かあったかな?
ん!旗竿が残っていましたがこれは最後に取っておきます。

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キャンバスや浮標も白を塗りました。で、上塗りしようと思ったら油絵の具が乾かない。もうすっかり寒くなっているのに、真夏と同じ調子で乾燥促進剤を入れてなかったので往生こきましたわい。乾燥を待つ間に大和を弄ってました。久々ですわ。
 
 
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旗竿の続きを考えましたが気分転換にエッチングパーツと戯れたくなりましたのでジブクレーンを。艦NEXT大和用のPEです。ピット純正PEは未購入。あれってちょっと高過ぎかな。木甲板シートは要らないし、カタパルトとクレーンくらいの簡易セットで良いんですけどね、私は。

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ジブは分解して張り合わせ。接着はアルテコSSPの液。硬化したら研磨。やっぱ私もPEを曲げた後の隙間が気になります。神経質モデリングです。

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資料を見て基部の構造を把握すると、キット部品の再現性の高さに改めて感動を覚えました。細かな表現だなとは思っていましたが、下部補強構造は成型の都合で厚くなっているだけで、実に正確なものでありました(シコルスキー図との比較において)。

基部上面板の後端に欠けた様なところがありますが、説明書の図ではそうなっておらず、単に湯が回っていないだけのようです。新考証かと調べてしまいましたがなっ。

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その逆に、フジミの基部部品PEがだいぶ大きいのでびっくりしました。下部構造も簡素なものですが、これはそういうコンセプトなのでしょう。寸法がこんなに大きくて大丈夫なのか?と心配になって来ますが、フジミの純正PEは安価な割りにいろいろ付いていて応用が効き、私の好みであるという点は書き添えておかねばならない。

ジブのほうは寸法上の問題は無いです。ただ、PEの宿命とも言えますが、版ズレがあったりしてちょっと物悲しいところもございます・・・。ジブも自作しようかと思いましたけど踏み止まりました。ある程度は妥協しないとねぇ。

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基部は工数的に比較的容易なので自作します。ふにゃふにゃのプラペーパーも補強が付くとどんどんガッチリしてくるのは作業中面白かったです。また、面倒なので図面を引かずに現物合わせで進めましたので、辻褄合わせのために切り張りをしたり、接着位置を変更したりして、結果は接着剤でモワモワした表面になってしまいました。そこは仕上げの研磨できれいになるのですが無駄な手間と言えます。やはり部品図を引いて正確に切り出すに越した事は無いなと痛感しました。

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そのモワモワの処理。縫い針から自作したノミ兼スクレーバーの様な物がありますので、それで接着剤の盛り上がりを除去し、サーフェイサーを塗して乾燥を待っているところです。仕上げはペーパー掛け。研磨の技を持っていると恐れるものは何も無いのであります。

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そして揚降機構。ここもキット部品は外形寸法が正確で、艦NEXTのPEはあまりに簡素ゆえ、難しそうですがここも自作します。失敗したらキットの部品をベースに作りますので気楽に遊んでみます。

0.15mmの真鍮線を削って角材を得ます。これを束ねて行くわけです。実物はアングル材ですがあまりに手間が掛かりますので角材にデフォルメしました。末端の見えるところだけ削ってL字型にします。

アングル材も1本試作しましたがご覧のとおり8本必要なので無理。幅0.128mm程度の物ですので、曲げ加工も削りだし加工も共に部品保持の段階で既に難しいというものでありました。

しかしながら、めちゃめちゃ難しい顕微鏡細工は失敗しても楽しいです、はい。
そしてやっぱり大和は面白い。

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2018年10月 8日 (月)

電その4

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はーい、先月何も出来なかったぶんを一気に片付けてしまいましょうの巻。

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他社はどんなレベルか知りませんがヤマシタのウインチは素晴らしい。フジミもこのくらい頑張ってくだされ。愛おしい部品ですので(笑)、きれいに陰影をつけてやりたい。くっ付けてからは難しいかな?

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どんどんパーティングライン処理を進める。後檣は折れそうな気配が漂います。細い部品は危ないですな。やっぱり折れましたー。修理中の図。

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小さな部品もいちいちパーティングラインを消します。ランナーにくっ付いた状態でやってますが、しんどい。

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ループアンテナに穴を開けてみました。誰かがやってるのを見まして、これは良い方法だなと。透明部品の探照燈を塗るのは実は初めて。奥行きがあって良いものですね。銀色は目立ち過ぎかもしれません。次に塗る時は明るい灰色を試してみたい。フジミの双眼鏡も軽く加工して使ってみます。

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前檣は補強を追加するついでに位置も直してみました。正確に割り出してはいませんがこんな感じかな。凸モールドを削る時がちょっと恐怖でしたが折れる事無く成功。

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救命浮標を追加。どうもこれが無いと落ち着かない。彩りも増えますので浮標が好きです。アベールのパンター用PEから流用。汎用PEの浮標も買っておかないといかんですな。あまりそういうものを持っていない。接着は油絵の具で。きれいに付けられますし、墨入れしたように陰影も付けられ一石二鳥。ほんとうは浮標を紅白に塗ってからが良いのですが。

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探照燈台と測距儀台にも簡易工法でキャンバス張り。ラッタルの位置が開いているはずですが、電のその位置がわからず、他のIII型の写真を参考に推測で。特型のこの辺はバラバラですな。

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見張所を付けて前檣の下処理完了。駆逐艦のこの見張所がなんか好きなんすよ。おっさんが詰まってる感じが(笑)。ここ過酷な仕事場でっせ・・・。

こういう事も森恒英さんの本で教えてもらいました。艦キットに付いている小さな部品の正体が何なのか、とても分りやすく解説してくれた恩人ですよ森さんは。情報の増えた現在ではいくつか間違いも指摘されていますが、グランプリ出版のあのシリーズは不朽の名著です。

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全部品の下地処理完了。やー結構大変です。パーティングラインの処理を省略すれば早いのでしょうけどね。まだ旗竿が残っていますがそれは最後に作ります。大和用に考案した方法で。

つー事で、サフ吹いて軍艦色吹いて、ぼちぼち仕上げて参りまする。

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2018年10月 2日 (火)

電その3

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10月。もう朝晩肌寒いくらいで、あの猛暑が嘘のような。季節はめぐるよ。

はいでは9月の電ちゃん建造記録です。
が、リールに暗いグレーを置いただけで9月は去って行きました・・・。あぎょー。なんやかんやで模型に触れない日々でございました。あとは小物だけなので頑張りましょう。

このリールの索の色、鋼索と繊維索の色の違いを表現すると面白いとおもいますが調べてみてもどれがどれやら分らず。資料のある艦もありましたが特型は分らないので暗い灰色で誤魔化しておきましょう。拘らない時は茶色系にするんですけどね。

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灰色の基調色にと買ってみましたペインズグレー。たぶん顔料はブラックとウルトラマリンあたりでしょう。3色混合して灰色を作るのも面白い効果がありますが、青があまりブレないようにこれを使って仕上げ塗装をしてみたい。

今回の報告は非常に短い。悲しい。ではまた~。

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2018年8月30日 (木)

電その2

8月。フィギュア原型も模型もカンセーセンのでございまするが8月の記録を。

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前回の続き、艦橋などの構造物を塗って行きました。砲塔もちと塗りなおし。
方位盤の角にハイライトを描いてみました。ちょっと不自然か。フィギュアならどう塗ればよいかあまり悩みませんが、艦船は陰影を誇張する場合どういう按配が良いのかさっぱりわかりません・・・。

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煙突。こちらもハイライトと影を描いて誇張してます。灰色の明度を変えるだけではつまらんので黄や青を使っていますが全くそうは見えない。もっと大胆なほうが良いのか?

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が、船体に載せてみると煙突が青い。灰色の色味がバラバラでえらい事になっておりました。灰色の色味を試行錯誤しながら作っていたので、毎回絵の具各色の比率が違っていたせいですな。

仕上げ工程でフィルタリングのような事をして統一感をと考えていますが、戦車のようにじゃぶじゃぶ薄めた塗料を重ねると、余計な所に流れて行きそうで怖いです。ま、なんか良い方法はあると思いますが。

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劇的な箱絵のような仕上がりにならんものかと研究中の一枚。過度に赤青黄色に変化させるのもどうかと思いますが。戦車のように泥や埃の色を利用して変化をつける事は出来ないし、錆も多過ぎると廃船状態になります。でも、平時はともかく戦時下はそうとう汚い時もあった事でしょう。デジカメ持ってタイムスリップしたいです。

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最近落ち着いてきた軍艦色の混色方法。黒を使うのをやめました。ウルトラマリン、コバルトバイオレット、イエローオーカーの3色で良い黒が出来ますので、それをホワイトで明るくします。3色の割合をちょっとかえると色相の変化も出ます。以後はこれで統一してみたい。茶色いところは短艇用の木の色を調合していたもの。
 
もう舞鶴色とか呉色とか、全く無視してます。艦船模型では、細かいディテールを与えた上でシンプルな吹きつけ塗装を施すのがもっともリアルでそれらしくなるのかもしれません。艦船の写真を見ているとそんな気がします。ちょっとだけ汚れを加えて。今回は素組みなので塗装で遊んでおります。

油絵の具は従来よりもカラカラに油を抜いております。乾性油が少なく顔料密度が上がるわけです。乾燥促進剤もつや消し剤も不要になり、なんかとっても塗りやすくなりますね。隠ぺい力も上がります。ただホワイトはさほどでも無い。どのみち模型用塗料での下塗りが必要です。

乾性油が少ないので塗膜は弱くなっているかも。実用上の問題は無さそうです。どのみち仕上げにトップコートをかけますし。

真冬はさすがに乾燥促進剤を入れたほうが良さそうですが。この夏は促進剤を入れないほうが良い。落ち着いて作業出来ます。入れると速過ぎてどんどんパレットの上で固まって行きましたわ。

で、パレット上の硬練り絵の具を溶き油で溶かしながら筆に取ります。細い線を引く時は硬過ぎて、溶き油も乾きが速過ぎると上手く描けません。そんな時はリンシード(乾性油)を微量追加しました。つやが出て来るのでつや消し剤も一緒に混ぜます。広い面積は問題なし。

溶き油(揮発性油)はタミヤのエナメルシンナーを使っています。他にもいろいろ選択肢があるので、また何か試してみます。

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塗装を続けましょう。短艇の塗りわけも楽しい。無改造の場合、ガンネルの厚みが目立ってしまいどうしたものか?ガンネルは茶色いそうですがそのまんま塗るとたぶん駄目っぽい。

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白く塗っておきました。このほうが落ち着きますな。木の色もニス仕上げならもっと暗いのでしょうが、全体の中で明るいワンポイントとなって欲しいのでタンのような色にしました。内火艇の甲板が木の色なのか否かわからず困りましたが木の色にしておきます。キャンバスの白はもうちょい白くしましょうか。

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魚雷発射管に進む。明るくし過ぎましたが。キットの中央発射管は何故かでこぼこと荒れております。そのままとしましたやはり塗ると目立ちます。サフで修正してみたい。

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リール。パーティングラインも念入りに消しておきます。神経質に過ぎると思いますが、陰影をつけると激しく目立つでしょうね。素組みで、ろくに考証しない、PEも使わないのに一向に完成しないのはたぶんパーティングライン消しの所為だ。

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今は小物の下地処理をしています。このウインチが素晴らしいですね。ヤマシタホビーの愛を感じます。大和にも使いたかったのですが、これとは違う直結タイプのようですね。

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なかなかかっちょいいヤマシタの特型。素組みも気楽で良いですのう。考証であーだこーだもまた楽しいものですが。

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はーい、今月はここまで。来月は完成するかな??

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2018年8月 2日 (木)

大和その7 艦尾いろいろ 電その1

猛暑の7月でしたね。では大和建造記録。

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艦尾後端にフェアリーダーを接着。

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そしてコロを置いてみたところ。いろいろ考えてコロは無しで作る事にしました。

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けっこう好きなんですけどねこれ。

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カタパルト支筒の前にある隙間は左右非対称としました。

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射出作業用の足場が落とす影が混乱を招きますが、左右非対称説は妥当だと判断しました。どうでしょうかね。キットは左右対称です。リサーチの行き届いたキットなのでちょっと不安になって来ますが、まこれで行ってみよう。

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どんどんディテールを加えて行く前に、継ぎ手表現をしておこうかと。キットの錨甲板にあれだけの継ぎ手表現があるならば、この艦尾上甲板にも無いと変です。

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クレーン動力室区画や武蔵艦上記念写真の情報、建造中の他戦艦の情報を適当にミックスしてでっち上げ、マスキングテープで検討。だいたいこんなところで、プラペーパーに置き換えましょう。

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カタパルト支筒は航空作業甲板から切り離して上甲板に接着しました。被害図もそのように表現されているので充分有り得ると考えます。

また、キットの支筒はちょっと変わった形をしていますが、それもこの被害図に合わせたものだと判断し、形状はキットのままとしました。中甲板において半円形の区画を形成するならば、キットのような形状となるでしょう。

で、7月の工事はここまで・・・。
また別のキットに手を出しましたよ。とほほ。
 
 

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いやーちっこいなー、細いなー。

アオシマ 1/700 WATER LINE SERIES 限定版
英国海軍 重巡洋艦 エクセター スラバヤ沖海戦
AOSHIMA 1/700 WATER LINE SERIES LIMITED EDITION
BRITISH HEAVY CRUISER HMS EXETER

その付属品の、

ヤマシタホビー 電(いなづま)1942
YAMASHITA HOBBY INAZUMA 1942

でございます。

ヤマシタホビーの特型駆逐艦を作っているブログを拝見していると、なにやら精密なキットだなと思いまして。よく目にするヤマシタホビーのキットを一度手にとってみたくなり模型店に走りました。綾波の改訂版あたりをひとつと思っていましたが、ヤマシタのキットがひとつも無い・・・。

「ヤマシタのキットは在庫をあまり持たないんです。取り寄せになります。」

がーん!
待てんのじゃ。お、棚を見るとエクセターのセットが。即げっと。

ツイッターでは箱絵が話題になっていましたね。まさかこれを買うとは思いませなんだ。エクセターには全く興味はありませんでした(笑)。しかしアオシマの船キットも随分見ていないのでちょうどいい買い物でした。甲板にキャンバー付いてて面白そうなキット。気が向いたら作ってみましょ。

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そんなこんなで、イナヅマをおもむろに組み立て始める。素組みなら2、3日で塗装に入れようなどと考えつつもフェアリーダーを弄ってしまう。大和のせいでフェアリーダー造形にはうるさい人になりました。

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おお、ネットで見た通りのキレイな印象のキットだ。駆逐艦のキットは随分昔にピットの陽炎を買って以来です。技術、表現力の進歩に咽び泣く。

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シャンクの表現が無いので自作する。これも大和のせいだ。合わせ目も許さぬ!困った癖だ。キットの合いは良いと思いますが、上甲板の舷縁は隙間が気になるのでスパンウォーターの再現も兼ねてプラペーパーを貼りました。船首楼甲板のスパンウォーターのモールドに合わせてヤスリがけ。

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大和と違ってサフ吹きの際、手で持つところが無いな小艦艇は。ダンボール船台を用意する。

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キットの錨鎖モールドを利用してシャンクを入れたが突出し過ぎて失敗。息抜きモデリングゆえ考証はしないが、やはり少しは資料を見なくてはならない。

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リンクを追加してやると丁度良く収まる。実艦写真はこんな感じだ。しかし適当です。

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エクセターのホースパイプにはシャンクの表現がある。この程度で良いから付けておいてくれると助かる。繋留装置は大事ですぞ。

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部品の合わせ目消しに手間取る。もう2、3日で完成させる事は諦めている頃。

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砲塔を作る。砲口に穴を開けるとかっこいい。特型に詳しい方のサイトを見て適当に弄ってある。ああいう情報を提供してくれる人はありがたい存在だ。考証にネガティブな印象を抱く方も少なくないようですが、わざわざそんなふうに考える事はありません。朗らかに暮らしてください。

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ひゃっはー塗装だ。すごくハイテンションでした。塗りたかったんです。大和の塗装は何年後になるのか想像出来ない。

タミヤラッカーで揃えてみました。ダルレッドはとても良い。好みです。クレオスの艦底色は暗いように思うのです。終戦時カラー写真を見ると結構明るい印象。退色してるせいもあるでしょうけど。

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筆塗りで仕上げるのでいいかげんなマスキングで軍艦色。先に軍艦色を吹いて後に艦底色を吹くほうが良かった。そのほうがマスキングが楽ですね。ひとつ賢くなった。

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そして油絵の具でお化粧します。これがやりたかったんですが、乾燥後につや消しコートをしても隅っこの艶が残って往生こきました・・・。

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リノリウム押さえ金具もこの筆を使うと楽。モデリングブラシPROII超極細。

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筆をちょこまか動かして陰影を与えるも、結果はシンプルな墨入れと変わらず少々落胆。なんか工夫してみる。もうちょっとどうにかしたい。

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ずんずん塗り進める。じつに久しぶりの塗装だ。楽しい。

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油絵の具については次回なんか書いてみます。油はしっかり抜いたほうが良いですね。艶も消えてボカシ易い感じ。

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フレアの陰影強調、艦底色の汚れと退色などを描き込む。一層ずつ乾燥させながらちょっとずつ重ねてます。まだまだいろいろやると思います。

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ヤマシタホビー、気に入りました。良いキットですがいろいろ修正点はあるみたいで、詳しいサイトを参考に手を加えました。烹炊所煙突はこれでいいのかな?先っちょは大き過ぎたのでこの撮影の後に少しカットしました。公式図とか無いので各部の寸法はよくわからんですわ。

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素組みと言えども信号所がまっ平らだと寂しい。雷の図を参考にプラ板で簡易工作。信号旗掛けが左右非対称なのはなんでだろう~。たまにそういうのも見ますね。

艦橋を作っているところで8月に突入。はやく完成させて大和に復帰したいです。
えろフィギュアもぼちぼち完成させないといかん。


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だが艦橋塗ろう。

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2018年7月 1日 (日)

大和その6 旗竿

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6月の大和建造記録。旗竿でございます。
旗竿と空中線支柱が0.2mm、支柱のステーが0.15mmの真鍮線。

進捗はこれだけです。だんだん製作ペースが落ちてきました。ま、フィギュアも作らねばなりませんし、考証の時間もそれなりに必要で、また艦NEXTと戯れたりしておりましたし・・・。

さて旧海軍艦艇模型における旗竿ですが、地味な艤装品であるためかあまり深く研究されている気配はないですな、私の知る限りにおいては。とくに1/700においては真鍮線で三脚を立てて旗をくっ付けてお終いって事になってしまうと思います。それもやむを得ぬ事と思いますが、一度旧海軍の旗竿を調べてみるのも一興。

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細部が分る写真を集めてみました。艦によっていろいろありますねぇ。空中線支柱と旗竿が分離したタイプと一体化しているとしか見えないタイプに大別出来るかと。呉に現存する陸奥の艦尾旗竿は空中線支柱はオリジナルのようですが、旗竿は腐食の痕も無く長さも短いので模造品でしょう。引き揚げ時の写真では旗竿の存在は不明瞭でした。

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これらの情報に基き簡単に作図してみる。大和の艦尾旗竿はかなり長い。1/700で15mm程と判定しましたが、諸々バランスを取って若干短めにしました。それが最初の写真です。キットの部品よりちょいと長めと言った程度です。

そこにごちゃごちゃと小さな部品が付きます。まず、艦尾停泊燈が頂部の滑車で吊り下げられ下方には艦尾燈がある。そして十字型の信号燈が加わる。

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まず停泊燈から。これは夜間のみだそうですから製作は滑車と索だけで良い。0.047mmのリギングで索を、取り付け環を真鍮で。ともに加熱して曲げやすくしてあります。結構ちっちゃく曲げる事が出来ます。ピンセットは研いで改造してあります。

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次に信号燈。これは21号電探のPEを加工しました。これにプラの小片を付けてやれば信号燈に見えるでしょう。先のリギングの滑車部分にはアルテコを盛って滑車らしく仕上げます。

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が、0.047mmリギングと言えども二つ折りにして束ねるとかなり太く見えてしまう事に気付く。索は2本降りて来て竿のクリートで結んでいるのですが、ここは1本にデフォルメしなくてはならないようです。より細いリギングを用いても上手く行くかどうか。0.033mmの鮎釣り糸があるようですけど・・・。

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旗竿と空中線支柱の連結金具を作る。加熱した0.05mm真鍮板をさらに薄くスライスしてどうにかこうにか出来ました。折り畳んでいるだけで接着はしていません。折り畳んだところが丁度ヒンジに見えてよろし。

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そしてクリート。これを旗竿に彫った溝に巻き付け瞬着で固定し研磨仕上げ。旗索をここに引っ掛けて結び目らしき表情を与える作戦。

なんとかなりそうですが、こうした表現が必要か否か思案中です。索を瞬着でイモ着けするよりは雰囲気が出ると思いますが、1/700ではもっと簡素な表現で充分かもしれず。そんなところで6月は終わりました~。

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考証タイム。大和艦尾旗竿は分離タイプとしました。この写真で何となくそのように見えましたので。ステーが支柱に連結する部分で旗竿が折れて見えますので、おそらく分離タイプかと。

十字の信号燈もそれらしき物が見えます。しかし艦尾燈との場所の折り合いが付かず困っています。艦尾燈らしき物はどれかよく分りませんし。なんとかでっち上げるしかないでしょう。

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素朴な疑問をいくつか。
旗竿を作っていて倒す時にステーと干渉してしまう点が疑問でしたが、ここに答えがありました。片方のステーを連結部で外しておけば良いのです。なんだそんな事かと呆気に取られた一枚。難しく考え過ぎでした。

そしてこの写真もそうですが、旗竿がみょうに暗く写っている写真が少なくない。皆様は考えた事がおありでしょうか?旗竿の材質を。私もずっと鉄製だと思っておりました。本当にそうだろうかと素朴な疑問が浮かびました。

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足柄。こちらは旗竿が暗いというよりも空中線支柱が明るいと申せましょう。白黒写真で旗竿の材質や色を云々言うのは無理というもの。

手摺りなどがみょうに明るく写っている例もあります。退色具合の違いか、無塗装亜鉛鍍金状態か、何とでも想像は出来ますが結論は得られない。

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こちらは霧島と山城の艦首旗竿。金具の様子がある程度読み取れますが材質は分りませんね。

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大和の艦首旗竿はどうも分離タイプでは無さそうです。倒せるようには見えません。呉の1/10のように表現するしか無いでしょう。海底で得られた情報から空中線支柱もヒンジで倒したり分解出来たりする構造には見えません。ガッチリ固定しているのでしょうかね?

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現存する陸奥の艦首に残る旗竿のスケッチ。検索すると画像が出て来ると思いますのでご確認あれ。このように嘴状のソケットが残っていて驚きました。棒をリベットかボルトで固定する構造のようです。旗竿が木製の為に腐食して無くなっているのかと思いましたが、金属の棒でもこの構造で連結は可能で、むしろクリートの接合を考えると金属製のほうが好都合。しかし木製でもクリートは取り付けられそうです。

フランス海軍は今でも木製の旗竿を使っているとの情報を頂きました。灰色の中で彩りを添えており、模型映えするものです。旧海軍艦艇でもそうした表現があると面白いと思ったのですが。

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写真がだめなら文献です。ようやく辿り着いたのがこれ。材質は木と書かれております。雁は元は水雷艇らしくそれなりに大きな船ですが、戦艦に比べたら小船です。小船なら木製の旗竿もありましょうが戦艦の旗竿は長大です。木製で大丈夫なのか?昔の船はマストも木ですけどね。この資料だけでは何とも言えません。

他に三笠の旗竿も調べてみましたが現存する物はオリジナルなのか否かまだ結論に達しておりません。旗竿の詳細が分る戦前の明瞭な写真は少ないようで。

また、旧海軍の教本に『室内等の木具には「ゴムラック」「フレンチポリシ」、木具一般には「洋漆」「黄蠟塗具」を用いて光沢を付す』と書かれているとの情報も教えて頂いたのですが、この方面からも旗竿の材質がどうであったかは分らず。

戦前の絵葉書も調べてみました。茶色のものと軍艦色のもの双方見られます。茶色のものは単に絵の彩から塗られたとも考えられ、あまり信用は出来ませんねぇ。

駆逐艦など小艦艇はおそらく鉄製でしょう。戦艦は威容を示すため特別豪華な見た目の木製漆塗り仕上げ、またはニス仕上げでつるつるピカピカしたものかも・・、と探求してみましたが決定打は無く、模型では従来通り軍艦色で塗るのが無難と結論。ただ少し暗い灰色にしてみましょうか。

ではまた。
7月はフィギュアのネタも書けると良いのですがー。

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しぬるごつ面倒な・・・。

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