2020年6月22日 (月)

戦艦長門の考証 その5艦尾

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調べている時間のほうが長くて製作は遅々として進まんのが考証派。素組みでちゃんと完成させられるモデラーになりましたけど長門は別か。今日は艦尾の考察をば。その1艦橋、その2後部艦橋と来て、この記事のタイトルはその5ですけどそれは理由があるのですじゃ。

3煙突と探照燈台、4艦首、5艦尾、6航空作業甲板、7兵装、8その他・・・と予定してまして(先は長いな)、艦首を削っていたら艦尾の考察にはまってしまったというわけ。ちょっと面白い成果が出たので学会で発表せにゃならぬ川口探検隊なのです。

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まずは艦尾増設機銃座の盾。所々隙間が設けてあるのは何故?という話。レイテ戦時や最終時で作る予定は無いのですが面白いかもと思い始めています。まだ故障舵復旧装置と断ずる事は出来ませんが可能性はありそうな。

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次は艦尾の繋留装置や甲板上の小物。キット改修ポイントを割り出すためにこういう事をやっております。公式図の出現で楽になりました。天窓や通風筒は写真で存在が確認出来たとしても、その位置を割り出すのは真上からの鮮明な写真でも無い限り至難です。

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この機銃座付近を甲板上から撮影した写真が近年現れました(勝手に拝借して申し訳ないです)。そのおかげでかなり実態に迫れるようになったのではないかと。私なりにざっくりと考えてみました。まだ盾の形など細部において精査が必要です。

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そして結論。このように従来考証ではそもそもフェアリーダーや錨の位置が実艦とは異なっているので、終戦時の写真から盾の形状を読み取り正しく製作しても、かなり狭苦しい機銃座が出来てしまうわけです。こんなところに罠が潜んでいたのです。

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フジミも盾とフェアリーダーの関係は悪くは無かったのです。

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そのかわり天窓などは概ね良い感じで、埋められず生き残った取付け穴は艦首より多い。つまりこれらは陸奥と同じと言う事でありますね。従来考証は陸奥図をベースとしておりますから。

こういう事が検証出来るようになったのも公式図が出現したおかげですが、フェアリーダーと中錨小錨の位置が何かおかしいと言う事を公式図出現の前から見抜いていた方がおられた事をここに書き添えておきましょう。その眼力には敬意を表したい。


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おまけコーナー。陸奥も調べ始めています。長門大改装前も。やはり必要になって来ますね、古い構造がそのまま大改装後も残っていたりするようですから。そこで両艦識別の為の資料を作ってみましたらこれが実に面白い。図面での比較も大事ですが感覚的視覚的に何かピーンと来るものがあるような。後部艦橋のシルエットなども示唆に富んでおりますよ。

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V字型のダビットが両艦で異なる事に気が付きました。高さと言いますか角度と言うか、陸奥のほうが低いです。長門は格納位置にあるようです。良く見るとカッターが判ります。まだ調べていないので良く解らんのですが、このダビットは俯仰はしないはずです。ここを作る時には構造を明らかにしようと思っています。

そしてまた、このダビットの違いを見抜いていた方もおられるのですよ。公式図の無い時代に取り組んでおられた先達には脱帽です。惜しむらくはそうした成果が今ひとつ広まらず、キットや資料本に反映されておらん事です。やっぱり模型誌に立ち上がってもらわんとイカンですなぁ。まだ長門新考証特集を見た事がない。

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2020年6月16日 (火)

戦艦長門の考証 その2後部艦橋(1)

急遽作りました後部艦橋の考察。
長門は諸艦橋平面図が無いので実態に迫るのは難しいですが、少しずつ進めて参りましょう。では最上甲板から。

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この高角砲ブルワークと面一となった倉庫の壁は私も驚きました。まさかなと。目の錯覚だろうかと今でも思ってしまいますが、確かに写真はそう見えます。諸艦橋平面図が出て来たら面白いでしょうね。

次に高角砲甲板と艦橋配線室。

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どうでしょうか?まさかこんなところに水タンクが。確証を得たわけではありませんが、少なくともブルワークでは無い。閉じた物体ですよね。大きな箱は人の背丈くらいはあり、開戦時からあります。これがブルワークなら前が見えません・・。カタパルト周辺を改装する前はブルワークがあった可能性はあります。

では、この水タンクを作ってみましょう。
ここから上層に行くほど構造は複雑になり、考察も難しくなります。ま、頑張ってみましょうー。


(2020年6月18日、追記)
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箱を載せてみました。だいたい実艦写真と似たような影が出ますね。もうここにブルワークを付けちゃダメよー。もっと似てくるように1/700で図面を引いて実態に迫りたいと思います。まだしばらくはモックアップで基礎構造の検討が続きます。
(追記終わり)

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2020年6月13日 (土)

長門研究再開してます

零戦も途中ですが、陸奥研究会(会員2名・・・)のお仲間が頑張っているのを見ますと私もやらねばと再開。前艦橋のほうは細部を残して概ね終わっておりますし、気分を変えるために後部艦橋を調べております。

実艦写真も交えて解りやすく詳細をレポートしたいところですが、あの作業はそれなりに気合いと時間を要しますので、簡単にこんな事をやってますよーというご報告のかたちにて。

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艦NEXTの物は従来考証のサンプルとしてそのまま残し、特シリーズの物をベースに基本構造の見直しから進めております。アオシマ陸奥も参考に用意。

ご覧の通りかなり違うものになって来ました。キットをベースにパテサフの団子状態から研ぎ出すよりも、プラ板で無から新造したほうが早くて綺麗だろうというレベルの改造になります。前艦橋のほうはランナー利用の成型色仕上げが可能なレベルでございましたが、こちらは無理ですね。

後日1/700で正確な図面を引いてプラ板で新造しようと思いますが、まずはパテ団子と格闘して形状の特徴把握に努めます。パテ団子もそうした作業には向いていると言えます。図面を引こうにも3次元的にしっかり把握していないと混乱して来ますから。

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とりあえず改造の目安を得る為の簡単な照合ですが、艦NEXT(つまり従来考証)との違いはこの通り。光学機器が横に広がり気味で見張所や高角砲座平面形なども異なりますね。そもそも基礎構造がだいぶ違う事が判明しつつありますので、詳細は後日しっかりまとめておきたいと思います。いつになるか謎ですけど。

これらはフジミが間違えたわけではなく、メーカーが設計の参考にしたであろう考証本の誤りと言えましょう。それも情報の少なかった時代は止むを得ない事。しかし、図面が出て来なくとも昔からある見慣れた写真だけでも良く観察すると違う結果になったはず、明らかに写真とは異なるのだが何故こう考えられてきたのか、と不思議な気持ちになる部分が少なくないです。

それは研究者の数が少な過ぎる事によるものでしょう。無謬の人間はいない。思い込みや勘違いや気のせいってやつは考証にはつきもので、出来るだけ大勢であーだこーだと進めるのが理想的です。大和型以外の艦船は長門と似たり寄ったりの状況でございましょうな・・。

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船体のほうも進めております。錨鎖導板の形状やケーブルホルダーの左右非対称性などがポイントです。他に一部のフェアリーダーやボラードの位置修正も必要。通風筒などの小物の位置も全面的に見直し・・、と膨大な作業量になります。しっかりした新考証で新キットを出して頂かないと目眩がしてきますよ。完成に辿り着くのだろうかと。

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考察結果に基いて修正中の図。錨鎖なども自作せず簡素に済ませたいと思います。ケーブルホルダーを切り取ってモールドを破壊する事無く上手く移動する事は出来ますね。

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キットのダボ穴はほとんど埋める事になります。埋めたら木甲板モールドの彫り直しですね。私の方法はこんな。

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キットベースで進める時はこれですね。

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船底部品も接着して合わせ目消し。継ぎ手の凸モールドを残しつつ整形するのは神経を使いますが、そう言えば段付け継ぎ手になっているのは水線上だけ、それもバルジ部分には無かったような?凸を削っても良かったのかもしれない。もうそのまま残しておきますけど。

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甲板上に無数にある物体をひとつひとつ調べるのは地道な作業です。従来考証はほとんど訂正する事になり驚愕してます。新考証で確定しているものをひとつ。航空作業甲板のリノリウムが始まるのはもう少し前方からだった!公式図と写真からハッキリ解りますね。

現状はだいたいこんなところです。まー調べて作るのも発見があって面白いものですが、完成の喜びにはなかなか達しない。疲れて来たらまた飛行機の素組みか艦NEXTのパチ組みでもしよう~。なんとか後部艦橋の考察は終わらせたいと思いますんですが。

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2019年12月31日 (火)

グスタフ完成

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TAMIYA 1/72 SCALE WAR BIRD COLLECTION NO.90 MESSERSCHMITT Bf109 G-6
JG54 ヴィルヘルム・シリング中尉乗機
2019年10月18日製作開始、12月29日完成。

HASEGAWA AP17 1/72 Messerschmitt Bf109G-6 "GUSTAV 6"
JG52 ゲルハルト・バルクホルン大尉乗機
2019年10月18日製作開始、12月20日完成。

新旧グスタフを同時製作。
カンセーセンのこのワシがよくもまあ2機同時に作ったもんです。

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もう1機テンペストを作ってましたし。カンセーセンは我が家から完全に居なくなったようです。考証改造してるとすぐ戻って来ますけど。では、グスタフのいろいろを御披露目。

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ハセガワ1993年の製品。購入もその頃で、ずっと埃を被っておりました。タミヤの塗装練習に良かろうと製作開始。

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タミヤ今年2019年の製品。最新キットが凄い事になってるらしいので購入。確かに凄かった。エルラハウベなどマーキングバリエーション展開をしてくれると嬉しいのですが。望みは薄い。

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胴体形状がかなり違う点が興味深い。昔は資料の入手も今とは状況が違うでしょうし、古いキットにとやかく言っても始まりません。なんか間違っていても塗れば結構カッコイイ事を知る。艦船ではそうはイカン!が、あっちでもひとつやってみようか?

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塗れば愛着も湧く。

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ほれほれ、なかなか。タミヤのカッコ良さが引き立ってしまうが・・・。

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塗装。ハセガワのほうはアッサリ仕上げ。上下面ともマスキングしてエアブラシで陰影を付けて墨入れしただけ。歩行帯付近の埃にウェザリングマスターを擦り付けただけ。

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タミヤの上面は迷彩パターンをフリーハンドで描くのに一生懸命で陰影を付ける事が出来ず、後から油絵の具でふわふわとパネルラインに沿って影付け。埃は軽く油絵の具で。まだ銀剥がれの要領が解らず施していません。そろそろ教本が欲しいですな。

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ハセガワでは人生初のモットリング塗装。始めはまだ希釈が濃くて嫌な粒子が飛び散ってましたが、タミヤのほうで細吹きの要領に慣れて来て、加筆修正して行くとイイ感じに落ち着きました。マーキングはデカールが死んでいるので全て塗装です。ラジエター付近に少し手を加えて、脚もカバーが外れ難いように加工した外は素組み。

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マスキングの様子。これらはスコッチの超透明テープの粘着剤を除去、換わりにセメダインBBXをシンナーで希釈して筆で塗ったものを使用。薄くてシャープ。直線の歪みが出難い。

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こちらはプラペーパーを切り抜いたマスク。粘着剤は塗らず上から押さえただけ。いろんなやり方を試して大変勉強になりました。

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そして燃料の三角の87は筆で直描き。

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タミヤ。モットリングはもう怖くは無い。今までの吹き付けはまだまだ濃かった事を知る。ループアンテナだけはいつも真鍮線で改造する。その他は無改造素組み。

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これはテンペストの練習に古いゼロセンで描いた物。このように人の顔も描けそうなほどで私自身驚嘆しております。我が家のエアブラシがこれほどの性能とは。ようやく使い方を理解出来ました。少し太めの面相筆程度のタッチが出せるので、これでフィギュアもかなり面白くなりそうです。ぜんぜん作ってないですけど・・。

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タミヤのマーキングはキット同梱デカールを用い、ラッカークリアで研ぎ出し。版がズレている所は油絵の具でリタッチしておきました。クリア掛けも砂吹きなど必要無く、ダイレクトに吹いても大丈夫ですね。もちろん不要デカールで実験してからですけど。スピナーのうずまきのみはマスキングして吹き付け。

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並んで記念写真。ナナニイは良い。安い。小さい。精密化が進んでなお良い。

ハセガワのほうは簡素ながら昔懐かしいナナニイ飛行機キットの面影。子供の頃に作ったハセガワの古い1/72キットをまた作ってみたくなりました。紫電改や雷電、零戦各型をズラリと並べていたものです。あの完成品たちはどこへ行ったのだろう・・・。

タミヤのほうは文句無しの内容。細かい、合う、似ている、とにかくカッコイイ。メッサーは何機も作りたくなる不思議な魅力があります。


さて、艦船模型のほうは今年後半お休みでしたがボチボチ研究を再開しております。

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長門公式図のトレースを少しずつやってます。

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航空作業甲板。運搬軌条と砲塔付近の甲板ラインやラッタルが左右非対称である点などをお仲間と語り合っております。
そんなこんなでまた一年が過ぎ行く~。

では、良いお年をお迎え下さい。

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2019年7月19日 (金)

近況

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友人から安否確認のメールをもらってしまいましたわ。いやーこっちの事を忘れて飛行機作りに没頭してました。もりもり元気ですよ。
ずーっと長門の考証やってて疲れましたので無心でプラモを作っているという。積みプラからタミヤのP-47。

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長門のほうは防雷具の研究をしているところで休止。

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壁のにょろにょろを設置し、

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防雷具の量産に入ったところで飽きたー。
まだまだ長門研究は長く続きますから、まーちょっと休みましょう。
飛行機が出来たら艦隊勤務復帰と行きましょう!

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2019年5月 6日 (月)

長門考証模型の現状

気が付けば新時代。令和最初の記事です。

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今回の記事で長門艦橋の考証は終了予定でしたが、新資料の入手とその解析に時間を取られておりまして工作はあまり進展せず。

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ようやくセルター甲板等の小さなモールド再生に着手したところです。

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煙突や探照燈台、高角砲指揮所の考察工作も開始しています。

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驚嘆すべきは高角砲指揮所から探照燈台に伸びる通路が左右非対称な点。上部平面図でもそのように描かれております。

艦橋も含めてこのような新情報が山盛りで、まだ充分まとめきれておりません。記事にするには時間が掛かろうと思いますので、今回はとりあえずコツコツ進めておりますよ~という状況をお伝えするのみと致したく。

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2019年4月 1日 (月)

陸奥の艦橋も考察

ココログがリニューアルされたのでちょっと混乱しています。慣れりゃいいのでしょうけどね。記事作成画面でいろいろやってみる為、陸奥について書いてみましょう。陸奥はあまり調べていないのですが、同好の士とのやりとりの中で辿り着いたひとつの結論がございまして。

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アオシマの1/700陸奥を用いて左舷だけ改造してみました。右舷が従来考証ですね。
それを反転して「海人社傑作軍艦アーカイヴ3」の106ページ掲載写真と比較。

陸奥の従来考証は大改装完成直後のまだ煙突に機銃台も無い頃の図面をベースとしており、それは必ずしも開戦時の状態を完全に表現したものでは無いと思います。開戦前後の良い写真も少ないようで、止むを得ないところはあるでしょう。したがって陸奥も再考の余地は残っております。


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陸奥の羅針艦橋後部も開戦時には長門と良く似た改装がなされている可能性を考えております。具体的には、60cm信号探照燈が哨信儀付き双眼望遠鏡の射界を遮らないようにブルワークの外に追い出され、なおかつ少し低い位置に下げられているという考え方です。

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こちらは製作途中の一枚。立体化するとこういう状態になろうかと思います。

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引用元/海人社「世界の艦船 1994年11月号増刊 新版・連合艦隊華やかなりし頃」86ページ。

写真の解説では前檣楼のどこかという事ですが、哨信儀(山川燈)や斉動信号燈らしきものからして、おそらく羅針艦橋の後部左舷であろうと考えております。陸奥開戦時のこの部分は明瞭な写真はありませんが手掛かりとなりそうな一枚です。

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そしてこれら不鮮明な写真からは大改装直後のシンプルな形状と比べると60cm燈の部分が少し低くなっているように感じられます。哨信儀と60cm燈が同じレベルにあると何かと不都合ではないでしょうか?哨信儀のあるブルワーク平面形も影の出方からして三角形の可能性は高いと思われます。

とりあえずこんなところで。
またいろいろ追記しておきます。ココログに慣れるために。
なんかいろいろ変ですわー。しばらくブツブツ言ってると思いますが笑。



参考文献/引用元。

海人社「世界の艦船 1994年11月号増刊 新版・連合艦隊華やかなりし頃」/海人社「世界の艦船 2017年2月号増刊 傑作軍艦アーカイブ3 戦艦長門型」/他

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2019年3月11日 (月)

戦艦長門の考証 その1艦橋(2)

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長門艦橋その後です。セルター甲板も加わり、司令塔艦橋と下部艦橋との合わせ目を磨いているところです。左舷は完了、次は右舷というところですが一旦まとめておきます。右舷も終わったら壁面の失われた小さな物体の再生です。まだ終わらん・・。

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現在の状態。小さな構造物は両面テープでの仮付けです。ではここまでの作業の様子をば。

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9、「下部艦橋」の続きから
現物合わせで複製した木甲板を切り出す。後ハメはかえって難しいです。こうしたものはスクラッチのほうがきれいで簡単でしょう。今回は隙間が出ても良いので気は楽ですが。

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ブルワークとのキワが折れそうで(この後折った)スリル満点。砲座の下は鋼板がこうなっているように見えましたので自作。たぶんこうした継ぎ手のような物があるのでしょう。

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塗装して無事合体。まだ接着はしていない。ナノドレの高角砲がやっぱりカッコイイが検証模型には勿体無いか。連装機銃はナノドレにしないと大き過ぎてブルワークに余裕が無いが、高角砲はさほどオーバースケールという事もない。

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吸気筒はキットの物を加工。天窓はキットから剥ぎ取ってきましたが、後でもう少し大きくしておきます。丸窓の数も8個にします。とりあえず乗せる。

天窓の左右は缶室吸気筒らしいですが、これが左右非対称形だったとは驚きました。あの平面図が無ければ誰も分らなかった事でしょう。ここの写真はあるのですが爆撃後なので歪んでおり、まさか非対称とは思いませんでした。

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そしてキノコ栽培です。まず主要な物から。このくらいが丁度いい感じ。

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キノコ育ち過ぎ。レイテ戦後の爆撃被害写真に写っている物を全部付けてみるとたいへん鬱陶しい。BONDICで留めています。全部付けるか悩みますね。

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後ろの壁の扉、窓、通気口を再現。が、ここで甲板の作り直し。ブルワークのプラ厚等を考慮せず作っておりましたので、高角砲の旋回中心が内側にずれておりました。ギリギリまで攻めてみました。砲座内の継ぎ手は省略。今度は写真の印象に近付いた。

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10、「セルター甲板」
行ったり来たりも厭わぬ。セルター甲板部品はキットのダボ穴を埋めて使用。

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まず副砲。キットの物は実はだいぶ大きい。素組みでは気になりませんがここも検証します。自作は避けたいので代用品を探したところアオシマ陸奥の物が大きさ形ともに大変良い印象で採用。特長門の物も大きさは良好。

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砲廓下縁も修正。キットは砲盾の直径が大きいせいかハミ出さないように折角がたくさん与えられているようです。各社各キットいろいろ違っており面白いものです。

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そして砲廓の成形中、何か砲の取り付け位置に違和感を覚える。均等配置ではないのか?

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写真では何とも判断が付かぬところがございました。船外側面図に答えがあるでしょう。キットほど不均等では無さそうなので、妥協点を見出し何とか収めました。下部艦橋の形状にも影響するので難しいものがあります。

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このように決定をみました。壮絶な切り張りでございました、はい。

追記:その後長門公式図を入手してこの副砲の並び方が判明しました。
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こういう事だったのであります(追記終わり)。

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セルター甲板の後端、フジミは艦NEXTでも特長門でも探照燈台との間に隙間が出来る点がみょうだなと思っておりましたが、陸奥には隙間は無いのでそのようにしておきました。内部は煙路と通路の空間があるのでアオシマに準じて加工しました。

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木甲板はプラ板を外周に貼って少し大きくしています。船縁の造形的特徴を検証するための処置ですが、これは次回の記事にて。

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ようやく接着に漕ぎ着けて一安心。こうして見るとだいぶ違うもんでしょう。興味の無い方には間違い探しのレベルでありますが・・・。

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2番主砲塔バーベットも合体。合わせ目にキットのランナー欠片やねっとり系接着剤を塗し、完全硬化したら研磨。研ぎに使う工具はこんな。必要な場所に合わせて好きな形に切り出せる便利なWAVEダイヤモンドやすりシートです。カッターで切ったら端面をナイフ状に削ります。するとスクレーバー的な効果も併せ持つようになりますのでガシガシ削れます。目詰まりも無い。

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で、また通風筒を仮付けして今はこんな。右舷の壁を磨き終わったら小物の再生。ディテールの調査中です。

あと一回で艦橋は完成と行きたいです。
ではまた~。



参考文献/引用元。

デアゴスティーニ・ジャパン「週間 栄光の日本海軍パーフェクトファイルNo.14 長門型戦艦」/潮書房「丸スペシャルNo.54日本の戦艦」/潮書房光人新社「丸1月別冊 第二次世界大戦 日本の戦艦 大百科」/光人社「日本海軍艦艇写真集1 戦艦 大和・武蔵・長門・陸奥」/Gakken「歴史群像シリーズ 帝国艦隊の礎 八八艦隊計画」/Gakken「歴史群像 太平洋戦史シリーズ15 長門型戦艦」/海人社「世界の艦船 1981年11月号」/海人社「世界の艦船 1994年11月号増刊 新版・連合艦隊華やかなりし頃」/海人社「世界の艦船 2017年2月号増刊 傑作軍艦アーカイブ3 戦艦長門型/モデルアート社「モデルアート3月号臨時増刊 No.796 スーパーイラストレーション 日本海軍戦艦 長門」/他

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2019年2月10日 (日)

戦艦長門の考証 その1艦橋

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ご無沙汰です。近年の新考証を取り入れて艦NEXT長門を改造しています。

現在ここまで。司令塔艦橋と下部艦橋の基本形状を出して、小物をちょっと作ったところ。ここは完成まで大変手間が掛かるようですので、一旦作業記録をまとめておきます。ひと月で出来ると思いましたけどね。いやはや、簡易工作と言えど直すところが多くて、一番美味しい下部艦橋に辿り着いたところで息切れして来ましたよ・・・。

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1、では「主砲射撃所と戦闘艦橋」から。射撃所前面のブルワーク形状を角型に変更。V字型なのは陸奥。他にヤードの位置を変更します。ループアンテナは特シリーズ長門から流用。出来るだけ部品を自作しないように進めます。昭和16年~17年の開戦時仕様で改造します。

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ヤードは方位盤の前方、最後部窓枠の直上から生えています。上部平面図で気が付いた点ですが、写真でもやはりそのように見えます。

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戦闘艦橋は遮風装置と窓、そしてブルワーク形状を修正します。キットのランナーを接着剤で貼り付けて削る方法です。面白いのですけど微妙な調整が面倒で、パテサフを用いたほうがその点では楽ですね。

ただ艦NEXTは改造も気楽に取り組めます。一層出来たら組み立てて写真と比較しニヤニヤし、またバラバラにして次に進む。スナップフィット性は維持。部分的に塗りますが軍艦色は絶対塗らないと心に誓う。つや消しクリアを吹くとキレイですが、何か発見次第改修しますので無塗装を貫く考証検討用モデリングです。

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遮風装置は真っ平らな平面に付いているのではなく上下に反りのある面に付いています。顎に相当する部分も少し下方に伸ばします。また、良く見ると遮風装置前面には小さな板がコッソリ隠れているらしいです。影の出方からしてたぶん何かあります。

窓は前面5つ、側面6つです。前面は傾斜しています。傾斜はもっと強くしたほうが良かった。ブルワークは反りの有るところ無いところ、低くなっているところに気をつけました。

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戦闘艦橋の後方はテーパーが付いています。

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はい、こんな感じです。お眼目パッチリな美人になったかと。下層を作っていて思いましたが、この戦闘艦橋の改造が最も効果的ではなかったかと。他はやらなくても良いくらいに。遮風装置の造形は把握が難しく微調整の必要があります。が、どんどん下へ進む。

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2、「測距所/防空指揮所」2キロ信号燈はヤードの中心線上にはありません。中心から偏った9字型の足場の上に載っています。キットのヤードは太いので実物通りには行かず、雰囲気だけ出しておきました。

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当初は省略していたのですがやっぱり目立つ砲術長休憩所を追加。そんなに広くない感じですが、中はどうなっているのでしょう?

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後部の防空指揮所は42年の写真から位置が高くなっています。下部補強構造を見ると模型みたいに切り取ってそのまま持ち上げたような感じで面白いです。戦闘艦橋遮風装置も昭和16年10月の写真と17年8月の写真では若干違って見えるようですので、その頃にわざわざ改造したのでしょうか。

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3、「測的所/副砲指揮所/照射指揮所」ここはものすごく面倒でした。作業は見張り方向盤を撤去する事から始めます。あれは昭和16年5月の図面にはまだあるように見えますが、昭和16年10月の一連の写真で撤去が確認出来ます。撤去後は何が置かれているのか?奥は機銃射撃指揮装置らしいですが、手前は何も無いのではないかと考えています。風除けか転落防止にただキャンバスを張っているだけかも?後でそこを作って考察するつもりです・・・。

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測的所から照射指揮所へと伸びる段々形状のブルワーク。奇妙な感じですが確かにこうなっているようです。段々部は陸奥にもあるらしい。小さな三角部(青着色部)にも注意。側面のブルワークも折れる場所が2箇所あります。

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記録写真、海底映像や公式図からいろいろ分ります。まずブルワークの反りの有る無し。副砲指揮所はほぼ新造で、後部へ1mm程延長。平面形状は不明瞭ながら天井と下部側面のカーブが異なって見えますが果たして?

昇降口はキットの位置に無いと判断。ラッタルは後部にあります。伝令所らしきものは中央へ移動。今回は寸法を出しておらずイメージ優先で進行。面倒でも一度図面を引かなくてはなりませんね・・・。


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その後、測的所の一段高くなった床の形状を小変更。見張り方向盤のあった空間への出入り口らしき小さな穴が確認出来ますので、そこを塞がない形状になっているものと思われます。陸奥がそうですね。

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そして写真を見ていて浮かんだ謎がひとつ。後部も開戦直前に見張り方向盤は撤去済みです。一段高くなった所にシールド付きの光学機器は何も見えない。にもかかわらず側面写真ではそこに立つ水兵さんの姿は胸から上しか写っていない。ブルワークが側面にあるのだろうか?と作ってみました。確証は何もありませんけど今回の工作はこうやって何でも検証してみる事が目的です。

(追記)
ブルワークではなく、見張方向盤の支筒が残っているのではないかと考えてみました。実際に残っているのかは判然としませんが・・・。
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高角砲指揮所のように丸い支筒だけ残っている状態も有り得ると思います。ブルワーク説よりは多少可能性は高いかも。

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陸奥も調べてみました。電話室の左右に支筒らしき丸い線が見えるような見えないような。高角砲指揮所のほうは蓋を被せているようにも見えますね。いずれにせよ長門陸奥共に開戦時にはここに見張り方向盤のシールドは存在しないという事は言えます。双眼鏡部を単に取り外しているだけかもしれませんが、ブルワークから双眼鏡らしき物が顔を出していないので機器本体も無さそうな気配。長門型のキットではこの見張り方向盤のシールドが必ず付いて来ますけど、開戦時の測的所後部においては支筒を残しても良いと現時点では判断しておきます。
(追記終わり)

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測的所の検証。シャッター部を小さくした事でカッコ良くなったかと。ここも効果的な部位。

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ただし、測的盤シャッター部ブルワークの造形に調整の要有り。なかなか難しいのね。

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4、「主砲予備指揮所」ここは簡単、開戦時仕様とするため待機所上端をカットするだけ。一番上の窓位置に問題がありますが後回し。長年の疑問であった待機所内部の様子も判明。閉鎖区画ですね。窓の位置も納得です。

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一体化している見張り指揮所の屋根は見張所の工事にて。

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小ネタがひとつ。左舷1.5m測距儀の横に小さな箱が現れます。右舷には無い。中に棚の有るロッカーみたいな物か?昭和16、17年には無い。19年レイテ戦時にあったのかは不明な謎の物体。この箱のためにわざわざ甲板を拡張している点に注意。だたの物入れのためにそこまでするのか?何はともあれ最終時モデリングには必要でしょう。

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5、「見張所」
6、「羅針艦橋」
7、「副砲予備指揮所」

これらはいろいろ絡み合っているので同時に進める必要があります。新考証の目玉は下部艦橋ですが、羅針艦橋の後部も見直すべきかと。特シリーズ部品で検討してみました。

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従来考証に基いたキットではどう傾けても実艦写真の線は出ません。何か変だと思いませんか?正確な形状は諸艦橋平面図でも無い限り不明ですが、概ねこのような形状ではないかと。

機銃座から伸びた支柱の位置を割り出し、そこから山川燈付き双眼鏡のある三角の張り出し部とその周囲の形状を求めて行きました。この機銃座から伸びた支柱に斉動信号燈が取り付けられますが、今回はそうしたあまりに小さな部品は作らない。

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見張所はすぐに終わると思っていましたが、だいぶ削り込む破目に。窓枠の再生に特長門用PEが使えないかと思ったら、従来考証に基いて窓の数や形状に難があり落胆す。

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伸ばしランナーで再生。

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見張所窓の数はいろいろな可能性を考えましたが陸奥に準じておきました。窓枠は取り外し式らしく、キャンバスで塞いだりしていますので写真判定では何とも言えず。船外側面図に答えがあるでしょう。

前部機銃座の前方ブルワークには扉があると考えられます。他に、見張所窓の高さ、ブルワークのテーパー、少し低くカットされているところなどにも注意。

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断言は出来ませんが、前後甲板の境界に背の高いブルワークは無いと判断しました(黄色着色部)。少なくとも測距儀支柱の三角補強が隠れるほどの物は無く、スパンウォーター程度の高さではないかと。

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羅針艦橋横の観測ボックス。単純な箱型かと思っていましたが上方に広がる造形らしく、明瞭な陸奥を参考に製作。前面には扉有り。陸奥は開戦時すでに撤去されていますが、長門は17年夏にはまだこれが有り、19年ブルネイの写真で初めて撤去が確認出来ますね。

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考察に基きいろいろ工作中の図。副砲予備指揮所も羅針艦橋とくっ付けます。

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信号所から下に降りるラッタルは直通ではなく、一旦踊り場で向きを変えるようですが平面図や上空写真では見えず・・・。演習砲にぶつからない位置でなくてはなりません。

また作戦室は支檣より後ろに出ています。大改装前からそうみたいですね。船内側面図ではラッタルが作戦室壁面で向きを変えています。写真でもそのように見えますね。

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謎の箱。素直に考えると信号旗箱ですが・・・。動画に写っている物がそれかと置いてみましたら小さ過ぎてこれじゃない。3つの赤着色部が箱の支持架と思われます。手摺りとの比較からも謎の箱はもっと大きいはず。上部にキャンバスを掛けた金属箱のようですがとにかく謎な物体。

旧海軍では米海軍や海自のような旗箱は使っていないという認識です。他艦で類似の物が写った写真を探しているのですが未だ発見出来ず。長門には米国式の旗箱があるのかもしれませんが答えは見付かりそうに無い。

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窓の数。羅針艦橋はキットの状態で良い。が、最後部の窓の有無は確証が得られません。大改装完成時は有るようですが開戦時は無いのかも?あるいはここも取り外し式か?

副砲予備指揮所の窓は14枚と推定するも後部2枚が見える写真無し。他に機銃台設置後は雨樋も変化しています。機銃台の真下に雨樋は不要ですから。排水パイプも高解像度モデリングでは必要か。

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そんなこんなで細かな工作の多かった3つの階層の工作完了。

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羅針艦橋の平面形状はこうなりました。だいぶ違うものだなとシミジミ。寸法的な精査が必要ですが私の手には負えそうに無いので、写真から割り出す能力を持った方にお任せしたい。模型誌等で新考証特集をする際にはぜひ推定図面を描いて頂きたいと念願する。

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出来上がったら必ず写真と比較。んーまあまあ。何が足りないか良く分ります。長門は大和型に比べると馬に食わせるほど写真が残っていますが、考証図絵やキット開発にあまり活用されている気配が無い・・・。もったいない事です。

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先の検討図の画像入れ替え。

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8、「司令塔艦橋」
9.「下部艦橋」
やっとここに辿り着くもだいぶ疲れてます。この記事を書くのも大変です。数回に分けるべきでしたわ・・・。だが頑張りましょう。

木甲板モールドが必要ですが自作は避ける。艦NEXT赤城飛行甲板をシリコン型に取り、ポリパテ複製して用意。フジミさんにはこの木甲板や滑り止めモールドの付いたプラ板を出して欲しいが需要はまず無いだろう・・・。フジミの滑り止めモールドは繊細で好みです。スクラッチ派、改造派には便利なアイテムかと思いますが。

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改造開始。こんなに変わってしまって大丈夫なのかと不安有るも、写真を見るとやはりこうなのだろうなと。

司令塔にはテーパーを付ける。キットでは無視されがちですが大和みたいにテーパーがあります。スリットは5つと推定。

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下部艦橋も切る。上部平面図のおかげで正確な形状が得られました。見積もりとはちょっと違ってましたね。

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司令塔艦橋は甲板の位置を下げます。大胆なるくり抜き工事。1/700インジェクションキットにおいては諸事情により甲板が上げ底となるのは止むを得ないところ。甲板撤去後は脆弱なので慎重な取り扱いが必要。限界まで下げます。信号所の検証の為に充分なるブルワークの深さを確保しておきます。

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甲板を現物合わせで切り取りタミヤの甲板色で塗装。装填演習砲も機銃も深々と埋まってくれて気持ち良いですな。構造物のほうは逆に壁を付け足します。1.2mmか1.3mmくらい不足する結果となってます。

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工事は順調に進展。

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そして基本形状が整いました。一番面倒なところです。いやはや疲れましたわ・・。

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素組み状態のキットと比較。うーむ、こんなに違うか。私の改造が正解と言うわけではありませんが、実物により近付いてはおる事でしょう。

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写真と比較。

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では考察を。ここの焦点は下部艦橋後部の平面形ですが、司令塔艦橋側面の三角部(実は四角形)とその下のブルワーク凹部も考証図絵やキットで再現されない悲しみ深い部分。工作はキットの三角部(実は四角形)を後ろに伸ばしつつ外に広げ、三角部を削り出す感じです。

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こんな感じに。

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そしてブルワークの開いた部分(実は開いていない)には舷燈らしき物体があります。燈火である事は間違いないでしょう。非常に明瞭な写真も存在します。

しかし舷燈は羅針艦橋横にも付いており、二重に装備している事になり不思議な感じです。大改装完成直後からずっとそうなのです。接収時は羅針艦橋横の物は外れていますけど。

今回は以上です。続きは改めて。しばらく休もうか・・・。



平成も間もなく終わろうとしている今日、去年出たばかりの新キットも昭和の古い考証をベースに作られており、私はちょっと悲しい。

長門は古い不二美術模型出版部の考察がベースとなって考証CGやキットが作られていると思います。公式図も出て来た事ですし、もうそろそろ何とかしたほうがよろしいのではないかと。

しかし不二美術模型出版部の長門本は不朽の名著です。所有はしておりませんが読ませてもらった事があります。感動しましたねぇ。先人の考証を否定して誹謗中傷するのではなく、新情報を上書きして行けば良いだけの事です。新しい世代がどんどん新情報を加えて行けば良い。そして考証は分厚く、確度を増して行く。古い考証もかつてはこう考えられていたという事が何らかの示唆を与えてくれる事があるかもしれない。考証は誰かとケンカするためのものではないですね。

 

考証では大和武蔵が羨ましい状況です。フジミさんもまた大和を特シリーズで作ると本日発表がありました。やはり人気では敵いませんかな長門陸奥は?


参考文献/引用元。いつもすみません・・・。

デアゴスティーニ・ジャパン「週間 栄光の日本海軍パーフェクトファイルNo.14 長門型戦艦」/潮書房「丸スペシャルNo.54日本の戦艦」/潮書房光人新社「丸1月別冊 第二次世界大戦 日本の戦艦 大百科」/光人社「日本海軍艦艇写真集1 戦艦 大和・武蔵・長門・陸奥」/Gakken「歴史群像シリーズ 帝国艦隊の礎 八八艦隊計画」/Gakken「歴史群像 太平洋戦史シリーズ15 長門型戦艦」/海人社「世界の艦船 1981年11月号」/海人社「世界の艦船 1994年11月号増刊 新版・連合艦隊華やかなりし頃」/海人社「世界の艦船 2017年2月号増刊 傑作軍艦アーカイブ3 戦艦長門型/モデルアート社「モデルアート3月号臨時増刊 No.796 スーパーイラストレーション 日本海軍戦艦 長門」/他

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2019年1月 7日 (月)

謹賀新年

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あけましておめでとうございます。

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キットのランナーを利用して長門を弄ってます。好きな艦はいろいろ気になってしまいます。解像度はキットのレベルを維持しつつ、パテやサフを用いず無塗装のまま、新考証の検討用模型として簡易工作しております。また大和建造が中断されますけどね。

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特シリーズの部品を流用し、昭和16年、17年の開戦時仕様で作っております。

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トップの主砲指揮所から始めて、測的所/副砲指揮所の工事進行中。

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低解像度工作でもかなりの大改造になってしまいますが、手を加えただけの効果はありますな。

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下部艦橋まで出来ましたらまた記事をまとめたいと思います。

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ではでは~。

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