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2017年6月 8日 (木)

空中線引き込み方法のひと工夫

その後の艤装工事をまとめて報告。

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機銃台の部品が揃ったところ。三連装機銃はナノドレッド、それ以外はスクラッチになってしまいましたね。弾薬筐はこの後で背が高く細身の物も用意しました。どうもブルワーク寄りについている物は背の高いタイプのようで、注排水公試中の写真を見るとそんな感じ。シコルスキーさんも2種類書いていますし。

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接着は位置調整時間が長くとれるエポキシ系を使用。測距儀はまだ接着しない。組み立て中に何かぶっ壊しそうで緊張しましたが無事終了。スクラッチすると脆弱ですからねぇ。

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艦橋にセットして様子を見る。測距儀が羅針艦橋に僅かにぶち当たり旋回不能、機銃も旋回出来そうに無い(笑)。連装時代のままの機銃台では無理が有った。まーぎゅうぎゅう詰めの機銃は1/700の作例で良く見かける事でして、気にしないで行こう・・・。

シコルスキー図面集の三連装時代の図では機銃台が横に拡大されていますので、やはりちょっと広げたほうが良さそうです。ただし、あの図では測距儀が撤去された事になっているので、そこは水谷氏の考証に従って測距儀を取り付け、その前方だけを拡大してやるとベストなのかも。ブルワークはやはり角型でしょう。

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今日の本題。空中線は省略する予定だったのですが、一度は通らねばなりませんし、模型屋でメタルリギングを見付けてしまったので挑戦してみる事になり、他の人のやり方を調べていて「そんな簡単に瞬着で展張出来るのかいな?」と疑問が拭えず、施工方法をいろいろ考案しておりました。

そんな中のひとつが上の画像です。0.1mmの真鍮線をかまぼこ型に削って輪を作り、0.08mmの銅線を掴んでいます。接着はしていなくともかなり頑丈です。構造的にはジャッキステーと同じですね。それも作れるかもしれないが、空中線がT字型に分岐するところに使えないかな?後述の技法との組み合わせで。

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で、メタルリギングの0.047mmを用意しました。まだ細い物が売っているようですね。これでも充分な感じはしていますが。一本の線が司令塔付近に繋がっているのが見えますかのう?

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そこはこのようになっています。先の真鍮線の輪に挿してあるだけです。このままでは抜けてしまうので瞬着を微量着けてやる必要がありますが、瞬着が僅かな使用量で済むので美観と強度を兼ね備えた物になるのではないかと。

真鍮線には銅線で支柱を付けて三脚にしてあります。山城の鮮明な写真を見るとこういう物が艦橋のあちこちに生えています。そうした写真を眺めている内に私も碍子の表現をやってみようと思い立ち・・・

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まずは試作。0.047mmメタルリギングを0.1mm真鍮線の輪の中に挿して瞬着固定。瞬着を足して碍子のように太らせます。引込み線を伸ばしランナーで作り碍子の上方に瞬着固定。プラ棒製の引き込み筒に引込み線を導き瞬着固定。

極小さな物ですが充分製作可能と分かりました。が、真鍮の輪を作るのが面倒なので他の方法を考案してみる。碍子も瞬着を盛っただけではあまり美しくない。引込み線もまだまだ太過ぎる。強度は結構有りますね。

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二次試作。これはかなりキレイに出来ました。0.1mm真鍮線はL字型に曲げて先端は少し細く削ってあります。そこに0.05mm真鍮板を少し削って薄くした物を丸めたパイプを被せ瞬着固定。これが碍子となります。そして0.047mmのメタルリギングと愛猫の毛(笑)を同時に差し込んで瞬着を僅かに流して固定。

0.05mm真鍮板はキレイに丸める事は出来ませんでしたが、C字型断面で線を包み込む事が出来るならそれで問題は無い。猫の毛は無限に採取出来、太さも様々な物がある(笑)。本番ではこの方法を採用します。

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引き込み部にある支柱です。この工作方法も考えなくては。主柱は穴を開けて挿せば良いが支柱の取り付けが厄介。小さな部品の接着はとても難しい。瞬着でも可能ではありますが位置決めの時間が少ないし、どうしても玉状になってしまって美しく施工出来ません。

手近なところで油絵の具はどうだろう?と試験。かなり小さな点着けが可能で、はみ出した場合も筆で拭き取り平らに仕上げる事が出来ます。硬化促進剤を混ぜてあるので半日から一日で乾燥します。位置決めの時間はたっぷり取れます、長過ぎるくらい。乾燥後の強度は瞬着と大差無いようで、実用上問題無しと認む。他の接着剤でも物が小さ過ぎてどのみち大した強度は期待出来ないでしょう。

この方法も採用としますが、リキテックスのグロスメデュウムなんかも使えるかも?画材や模型用品で何かもっと適した物がやるかもしれず。強度は高いに越した事はありませんから。微細な点着けが出来て硬化乾燥が適度に遅い事が条件です。

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他の工夫としましては、これなんかは空中線の角度が変わる所に良さそうです。真鍮線の根元に碍子を付けてやれば実艦に近い構造ですね。メタルリギングは部分的に少し削ってやるときれいに折り曲げる事が出来ます。硬いので割れやすいから注意。画像では削らずそのまんま毛抜きで掴んで硬い物を当ててエイっ!と曲げただけです。

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さらに削ってやるとこのようなフック状に出来ました。ライターで炙ってやると削ったり曲げたりも少し容易になります。ただ、あまりあちこちに引っ掛けて遊んでいると折れます。曲げも一発で決めたほうが良いですね。上手く出来ず苦闘しているとポッキリ逝きます・・・。輪を作る事は出来ませんでした。これが出来たら面白いのだけど。

輪を作った真鍮とフックを持ったリギングを組み合わせると、二股に分かれた琴型空中線が美観と強度を兼ね備えた形で作るのかもしれませんねぇ。実際に作ってみないとわからない。

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上に掲げた工作の大きさはこのくらいです。あまりオーバースケールになっていない物が出来たと思います。ただ、瞬着イモ付けでもそこそこ強度があり、スケール的にも充分かもしれないと思うところはありますね。

ま、しかしキレイでしっかりした物が出来そうなので上記の方法を組み合わせてやってみます。艦橋の下のほうは今のうちにやっておいたほうが良さそうですし。

また面倒な事を始めましたが・・・。

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