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2018年1月 3日 (水)

61式戦車を作る その29

あけましておめでとうございます。
昨年末からずっと艦を作ってますがフィギュアの原型は放置かよ?というお正月でございます。

さて、61式戦車の暗視装置ケーブル引き込み方法についてコメントでご質問を頂きましたので私の考証を一筆。なにぶん、この場所は過去の専門誌などでも良い写真が無く、現存車でも暗視装置完備状態で取材する事はもう出来ません。したがいまして推測も多くなってしまう点をご容赦ください。

まず、比較的良く写っている写真を。「丸別冊 陸上自衛隊の戦車」より写真をお借りします。

P1240136 P1240134
防盾カバーの一部を四角く切り取り、そこに74式戦車のものに酷似したプラグキャップらしきものがあると分かります。

過去に、模型誌では装填手用潜望鏡の穴からケーブルを取り出している作例があり、そういった実例が皆無とする証拠はありませんが、おそらく誤りでしょう。専用部品が存在しない開発段階ではそうした方法もあったかもしれませんね。ケーブルの取り回しは暗視装置装備車の最大の謎といってもよいところですので止むを得ないでしょう。

Gunmantlet605 Gunmantlet605b
伊丹駐屯地の現存車「ST-0134」からは貴重な情報を得ました。ここが砲塔内からケーブルが出て来る場所です。

Nightvision607 Nightvision607b
簡単に図示しておきます。4つのボルトが装甲板に溶接され、小さなナットで布カバーを留めているらしいですね。四角い布カバーの穴の周囲はおそらく布を二重に縫い合わせて補強しているはず。照準口の周囲のように。ナットの位置は上下は判然としませんが、左右は少しずれている点にご注意。

74nightvision520
そして、この74式と酷似、あるいはこれと同じプラグキャップがあると想像しています。ケーブルは太いものと細いものの二本が出てきます。

他に、ケーブルが暴れるのを防ぐための小さなクランプらしき物体が写った写真もありますね。取り出し口から暗視装置までの中間に何かあります。それが無い車体もあります。この辺は後日模型でご説明したい。

ファインモールドの暗視装置装備車キットにはこのプラグの表現は無かったと思います(そういえばまだ買ってない)。みなさん悩んでいるところだろうと思い、私が一例を製作してご提示せんと志し、はや数年ですな・・・。いやはや戦艦作ってる場合では無いな。

ま、取り急ぎ現状ではこんなところです。「陸上自衛隊模型倶楽部」のほうに暗視装置関係の資料はそれなりにご用意しておりますのでご活用ください。


Image5
追記:ケーブル取り回しの具体例。もう少しきれいに束ねてある写真もあったと思いますが。

Image6

現時点での推定図。決定的な情報が無い現在、模型においては74式に似たものを作っておけば大きな間違いではないので、それらしく作っておきましょう。

Image7
画像を拡大してみても肝心のボルト穴は見えず、残念。伊丹駐屯地に行く機会の有る方は是非撮ってみてください。下のソケットのボルト穴を。

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コメント

>佐藤様
はい、またお立ち寄りください~。

投稿: ねんどくん | 2018年1月 4日 (木) 21時04分

ありがとうございます。
早速作ってみます。

投稿: 佐藤 | 2018年1月 4日 (木) 17時39分

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