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2018年2月 6日 (火)

大和その1 始めました

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ピットロード W200 1/700 日本海軍 戦艦 大和 最終時
PIT-ROAD W200 1/700 IJN Battleship YAMATO 1945

扶桑も出来ておらんのに作ってます・・・。
ツイッターのTLに「買いました」報告が次々と流れて来て辛抱たまらんようになりまして。いややはり大和には何か特別な力が働いており吸い寄せられます。しかも、学研本で考証していた方々の協力で設計されていると聞けば、もう放ってはおけません。

お正月からずっと弄くり倒しておりましたが、難しい工作もひと段落つき、またそろそろフィギュア原型のほうに戻らねばと長い夢から覚めましたので、この辺で作業をまとめておこうと思います。

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船体の歪み取りから始めました。うちのは船底部品の変形が大きかったので腕力とプラ棒で矯正しておきました。他はこれといって問題も無し。木甲板部品の縁が一部欠けている場合もあるようですね。

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バルバスバウのスジボリ中。成型の都合でいろいろボンヤリしている部分の調整ですね。顕微鏡で作業していると潜水艇で調査している気分になり、ノリが良いです。キットのスジボリに合わせてゆるく線を入れますので、ガイアのスティックヤスリを使用。

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艦橋も弄ってみましたが先に船体を作る事にしました。大和の船体はそれまでの戦艦とだいぶ違うので面白いです。反対に構造物はスッキリし過ぎてつまらないかもしれませんね。それでも学研本の考証を取り入れた艦橋部品には興奮を覚えます。最近、また艦橋基部形状の考証に新たな進展があった模様ですね。良く知りませんがそれも取り入れてみたいです。

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外板表現はややオーバーな感もありますが、見慣れて来たせいかもう気にならなくなりました。艦首尾の板は一点に向かって収束していくものだと思っておりましたが、キットは平行に走ってます。修正しようかと迷いましたが、建造中の熊野の艦尾を見るとこのキットに近い感じなので、こういう貼り方もありかも。

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フルハルは楽し。完成後にポロリと取れても悲しいので、舵には真鍮線を打っておきました。艦首パラベーンの穴をハッキリさせて、艦尾シャフトブラケットの取り付け。ブラケットは合いが良いとは言えないのでしっかり調整して、豪快なる隙間も埋めます。

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短艇を入れるところ。扉は2重構造を再現してます。一部外板の高さが合わないところにプラペーパーを貼って調整。合わせ目消しもバッチリっす。

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こんなところに舷外電路の繰り出し口を発見。すでにタミヤ350でも再現されておるようですな。

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その電路ですが、右舷のモールドが左舷に比べると不安定です。消えかかっているところもあったりします。

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左舷はしっかりしています。このキットは設計は素晴らしいものの、金型職人さんが大らかです。こうしたところの調整もまた楽しい事なのかもしれませんが。電路はPEに総取替えしたほうが早いかも。舷窓の庇も乱れていますので、電路ともども現在では生真面目にプラペーパーで修正してあります。

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で、御紋章取り付け。いや、かっこいい!そして似ている。あの大和探査の番組冒頭、暗闇からぼわっと艦首が現れた時の興奮がよみがえります。荘厳な神社仏閣のような趣に胸打たれましたな。

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御紋章のモールドも大変良い。二重の花弁にしてみましょうかね。直径を計ってみたところ1.2mで作っているようですが、もう測定誤差の範囲でしょうこのスケールでは。

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大和の大小二つのフェアリーダーを常々不思議に思っておりましたが、よく調べてみると小さいほうはコロ付きですね。呉の1/10大和もいつの間にかコロ付きに修正されていて、いやあワシは知らんかったー。

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コロ付きとは知らずガリガリ削っていたので、形状を修正しました。そういえばキット部品もそれっぽい形をしていた。コロがあれば削る前に気が付いたかもね・・・。

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続いて艦尾。ひたすら隙間埋め。結構大きな隙間です。磨いた後で滑り止めを再生。キットの滑り止めモールドは大きいのでプラペーパーで再生も楽です。フジミの繊細なモールドだとちょっと無理。合わせて縁取りもつけてみました。艦尾フェアリーダーはちょっと平板なので現在は鋳物風にパテ盛りしています。

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錨甲板。モールドがオーバーですがとっても考証が行き届いており感動します。こちらも縁取りを与えてやりました。舷側ナックル部の背が高くなってしまいますが止むを得ない。この甲板部品は接着面を少し削って、取り付け位置を下げてやるといろいろ都合良くなると思われます。

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主錨鎖は外して格納した状態にしてやろうと思います。最後の戦いではどうもそうなっているらしいですね。キットの鎖モールドも好きなのでそれを利用するのも良いのですが、扶桑でやろうと思っていた主錨鎖の自作に挑戦でございます。おもむろに0.08mm銅線で作ってみたところ小さ過ぎ。ストッパー用には良さそう。次に0.2mm真鍮線を0.15mm程度に削ってトライ。大和の鎖サイズが分からないので苦労してます。

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主錨もキット部品を改造してみました。良い勉強になりました。写真集でしょっちゅう見ている海軍錨なのに理解はしていないもので、実際に作ってみて初めて形状を理解出来ます。爪の付け根付近にある湯口らしきものの形状が左右で違うんですね。片方は四角、片方は丸い。何故か・・・。で、このキット主錨部品も裏と表でモールドが違っていたりして面白いぞ金型作った人よ(笑)。

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ここで惨劇・・・。作業中に落として砕け散った艦首。破片が発見出来ず。この事故以来、ダンボールで保護枠を作っています。艦首作業時には艦尾に。艦尾作業時には艦首にと。大和は長いのであちこちぶつけますし。顕微鏡は視野が狭いし。

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破片が見付からないので自作する事に。部品請求するほどでもなく。そしてほとんど出来上がった頃にひょっこり帰って来た破片!しかし自作したほうを気に入ったので、御紋章だけ移植させてもらいます。まあしかしフェアリーダーの勉強になりました。転んでもタダでは起きないわよ。

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主錨のシャンクをホースパイプに突っ込み、ストッパーの寸法を割り出しているところ。こうした工作は初めてですので、まずイメージを固める事が大事でありますな。

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ストッパーのサイズはこんなものか。またしてもミクロな工作です。

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ポールアレンさんの海底映像がとっても参考になります。シャンクがかなり後ろに飛び出しており、ホースパイプも丸っこい感じ。こうして実物の写真を見ながら大和型を作れる事の幸せよ。一昔前ではこうは行きませんでしたよ。

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試作。一応イメージしていた工作は可能である事が分かった頃。

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部品の量産。無駄に可動しますが、必要なディテールを与えるために必然的にこうなっただけであります。PEパーツでストッパーを出してもらえたらだいぶ楽になるでしょう。最近このPEが出ている事を知りましたが大きさが不明ですので今回は自作で。PEを出すならいろんなサイズを入れておいて欲しいですね。

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そしてひとつ完成。1/700でも主錨鎖ストッパーは製作可能でした。0.08mm銅線のリンクと外径0.2mm真鍮パイプのターンバックルです。いやあ自分で感動しました(笑)。しかしながら、可動の必要も無く、リンクの穴も塞がっていて良く、一本の棒状に一体化したものでも充分なのです。複製出来ないかなと考えています。もしくは3Dプリンタで出来ませんかね?動かなくて良いのです。

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主錨鎖も真鍮線を削って作ると太さが揃わないので0.12mm程度の銅線で作り直し。銅線もこのくらいになるとかなりしっかりしており、なにより切りやすく曲げやすい。さらにスタッドも入れてみました。このスタッド付きリンクの制作方法はもっと良い方法を思い付きましたので、後日冶具を作ってみます。扶桑さんにそれを使ってみましょう。

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部品の増殖。シャックルの黒いピンは0.047mmのメタルリギングなので大きさが想像出来ましょう。このリギングでもリンクが出来そうですが・・・。

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この大和ストッパー用の鎖は駆逐艦の主錨鎖にちょうど良い感じです。という事は駆逐艦用のストッパー鎖は先のメタルリギングで作る事になりそうで・・・。挟む部分はもうコの字型に曲げた金属線で充分でしょうね。もういいですって感じです。

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そして4本完成。挟む部分を銅線のみで作り少しスリムにしてみました。主錨鎖が細身になりましたので。またプラペーパーだと千切れ易いのでこちらのほうが良いです。しかし銅線だと脆弱。今度インフィニモデルから0.065mmの真鍮線が出るそうで、次回はそれを使ってみたい。あ、挟む部分は銅線をアルテコで固め、隙間埋めをして研磨仕上げしてます。

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そして、仮組み。ストッパーが長過ぎたのでリンクを3個減。主錨鎖は海底映像等を参考に9個増。ストッパーアイプレート取付位置、主錨鎖を挟む位置を決定。されど、主錨鎖末端のシャックルをどこにも固定せずブラブラさせていて良いのかどうか。旧海軍の事ですからきれいにまとめていそうですが、こうした情報が無く困ってます。ご指導願えればと。

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こんなところでしょうか。いまいち確信が持てませんが、そう拘るところでもなく、また海底映像からもそうハッキリした情報は得られない。とりあえずこれで行きましょう~。

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海底映像で数えてみましたが主錨鎖のリンク数は少なくとも18個は見え、それにシャックルがたぶん3個は必要。結構長いですね。ストッパーが挟む位置は5個目と13個目くらいらしいです。模型のほうはいろいろな都合で4個目と12個目で挟んでます。

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主錨のシャンクには何か付いてます。重心点にあるものらしいです。この錨部品を見るとあのTV番組を思い出していかん。「イッツアンカー、メインアンカー」「イエー」のあの場面が好きでして・・・。

他に水谷氏の考証にあるライナーの存在ですね、現状得られる映像画像を見ると、なんとなくライナーらしき物体がベルマウスに見えます。そんな気がしますが、今回は無しで作ります。

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実艦写真と比較検討。どうでしょうかね、ボラードの位置を基準に見ると、まあまあこんな感じでしょうか。

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次はホースパイプの蓋を作りましょう。以前から気になっていたのがこのT字型のハンドル。海底映像でもハッキリ映っています。

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調べてみますと最上型が付けているものが良く似ています。この熊野の写真を参考に、前半分は厚みがあってハンドルが出ているもの、後半分は日向に見られる薄い穴開き板としてみます。この板は左右非対称ですね。作ってみて分かりましたが錨のシャンクが少し角度を持って突き出て来るので、非対称形のほうが都合が良いのでしょう。

はい、今回はここまで。
2月はちとフィギュアのほうを進めませんとな。

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