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2018年12月22日 (土)

1/700 艦NEXT 長門

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ドドドドーっと、パチ組みブンドド艦隊旗艦に就役した長門の勇姿であります。

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FUJIMI 艦NEXT 013 日本海軍戦艦 長門
昭和19年/捷一号作戦

はい、ここ数日は独りで長門祭りでございました。昨日めでたく竣工。ちょっと考えている事がありますので、今回はボーナスパーツの通風筒等は付けない状態でとりあえず就役としました。単装機銃や土嚢も載せないとあまりレイテ戦の雰囲気は出ませんね。それらも全てセットされているのでテンコ盛りに出来ますよ。

さて、米粒モデリング自慢の当ブログですが、艦NEXTの記事が良く見られているようなので、購入をお考えの方やこれから製作される方が見に来られているのか?と思いまして、お役立ち情報もしっかり書いてみたいと思います。組み立て上の注意すべき点は私自身も事前に知っておればよかったなと思いますので。


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では、製作記。上は2009年発売の特シリーズの長門。はあもう10年ですよ。この特長門も登場時は画期的な内容でしたが、艦NEXTではあちこちカッチリしたモールドで組み立て易く色も着いている、地球大進化って感じです。まあフライホークほどキレキレでは無いでしょうが箱を開けると感動を覚えますよ、時の流れに。

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御紋章はしっかり合いますが緩くなって落ちそうになるので接着しています。艦首も左右に開きがちなのでここも流し込み接着剤で。これで安心。分解し難くなりますけど。

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推進器。艦NEXTではだいたいこのシャフトブラケット(V7からV10)がキツイです。無理して押し込むと白化します。折れる事もあるかも。パーティングラインの部分を中心に削ってみて下さい。すぽっと嵌ってくれます。このシリーズでは結合部に生じたパーティングラインとその段差に罠が潜んでいるらしいです笑。

舵はV2番がキツイ。ダボか穴かどちらかをグリグリやって下さい。V1はキレイに嵌ります。そういうもんです。メーカーさんも品質向上に頑張ってくれている事と思いますが、我々も頑張りましょう。

航空作業甲板リノリウム部品X3番、その下の区画N2番のどちらかのダボに一部(どこだったか忘れました・・・)キツイところがありますのでご注意。この辺は奥まで入らない部分があり甲板が浮きます。これらはダボを切って薄手の両面テープで貼っても良いかと。私は後日改造するために簡単に外れるようにしています。X3やN2は先に最上甲板S3と上甲板部品S4へ付けたほうが良いかも。後でまた分解して調べてみます。

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船底のステキポイント。艦首艦尾の外板は二枚一組で次の一枚の板に受け継がれて変化して行く様が良いですね。ピットロードの大和もこうだったら良かったなと。これを参考に改造するかな。

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船体を組んだら例によって説明書の順番すっとばして艦橋。おっ、ここはさすがに色分け出来なかったかと気付く。成型の都合がありますから無理も言えません、手近な塗料ビンで調合しましたが、微妙です・・・。ちゃんとシールも付いておりますが、こちらも色味と質感は微妙・・・。甲板上の構造物が全部別パーツなので、木甲板の全てを木甲板色で塗るのが手っ取り早いかも。今回は後で改造するかもしれないのでなるべく塗らずに済ませています。

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敷物や窓の塗り分け。敷物は良くわからんところがありますが、まあこんなところで。窓塗りは地味に面倒ですが、はみ出ても削り取れば良いので気楽です。真剣勝負ではない肩の力を抜いた作業が心地良いひと時を与えてくれます。

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そして、一度艦橋を組み立てたのですが何か微妙に傾いているのでバラして原因追求です。呼称と番号は説明書準拠。防空指揮所K2番裏のダボ穴を削って、副砲指揮所の丸い天井K4番のダボがすっぽり入るように調整。ここがキツくて少し浮いてしまうのです。

K4番の後ろに付けるK14番は待機所だと思いますが、ここも削ったほうがフィットが良くなるかもしれません。強い抜きテーパーが上下面に付いているので平行に削っておきました。ここはあまり関係ないかもしれませんが。

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次に、見張指揮所Q9前方の小さな部屋の底面を削り込んで羅針艦橋の天井に深く嵌るように調整、見張指揮所の窓が水平になるようにしました。Q9底面のパーティングラインの段差が原因でここも浮いてしまうようです。

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蛇足。製作中に気付いた電探裏のモールド。良い表現です。各社取り入れて欲しいものです。もうやってるのか?

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そして再び合体。うほっ、かっちょいい!

1.5m測距儀F20番はゆるいのでいつの間にか机の上に転がっています。ここは接着しておいたほうが無難です。弾き飛ばすと発見困難な小さい部品です。私は2回も床に落としました笑。

ま、上記3、4点以外は特に問題も無く組めます。しかしながら、どこかに罠が潜んでいるのがプラモデルです。艦NEXTも安心しきっているといけません。ダボ穴に嵌めて、ぐっと力を入れてみて、それまでとは異なる過度にキツイ気配やビクともしない様子だったら無理をせずダボと穴の異常をチェック。ですがたいていは最後の一押しでスポっと嵌るものなのでその辺の説明は難しい。

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おう、なかなか。しかし考証上は問題を抱えておるのです。そのへんは後日書くかもしれませんが、パチパチ形にしていくこのシリーズの面白さの前では野暮な話かもしれない。長門のキットは陸奥をベースとした考証で作られます。が、最近長門の公式図面が出て来た事をご存知の方もおられましょう。

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煙突に進む。おや?何か変だなと思ったらQ3番に湯が流れていないところがありました。稀にありますね。だが顕微鏡マンは部品請求をしない笑。キットのランナーを貼り付けて翌日まで放置し、再生しました。

このキットは後日、新考証に基いた検討用模型として改造するかもしれませんが、難しい事はしたくない。この湯流れ不良は無塗装のまま切り貼り細工が出来るかどうかという良い実験になりました。接着した時に気泡が生まれないように注意すれば、痕跡を残さず加工出来ると知りました。溶かす時に注意ですね。ヒートペンがあるとベストでしょうけど。

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そして煙突の組み立て。ここは嵌め合わせに何らの問題も無くサクサク出来ます。特シリーズでは蒸気捨管が全部別部品で、機銃台のフィットも調整を要し難儀しますが、艦NEXTは実に組立てやすい。

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後部艦橋。ここもなーんも問題無し。ただ、マストとヤードはゆるいです。私は接着して一体で黒塗装しました。入り組んだ形なので珍しくマスキング。このマストと後部艦橋はバッチリぴったり合いますのでご心配無く。たぶん、ヤードはあまり力を入れると折損のおそれがあるのでわざと緩くしているのか?と想像します。ここはそのほうが良いと思います。結構細身のヤードに作られています。比叡はごっつい部品でしたから。

あ、ヤードE2番の一部を削ってヤードL6番と隙間が出ないようにしたほうが良いです。撮影してませんが組んでみるとすぐ分ります。

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で、載せてみてニヤニヤします。これ大切。

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リノリウム甲板、軌条を塗りわけ。軌条の上面だけ筆をすーっと走らせてあっという間に塗りわけ完了。以前は軌条の脚まで塗って非常に時間が掛かっておりましたのでひと工夫しました。これで充分ですなっ。タミヤのラッカー呉工廠色です。結構成型色と似てるような。

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彩りを添えてくれる小物達が好き。飛行機はマーキングが面倒ですが、こうして見ると苦労の甲斐はありました。デカールを買っていないので相変わらず筆塗りです。日の丸が歪んでいても気にしねぇー大らかさで取り組むのが艦NEXTですじゃ。塗料は主にファレホ。黄橙色だけラッカー飛行機色。濃緑色は成型色。プレミアムトップコートつや消し仕上げ。はあ便利な塗料が出たもんです。

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武装。艦NEXTの高角砲は後ろのオーバーな部分を切除すると良いかもと実行。こっちのほうが雰囲気出てませんか?高角砲台への嵌めこみは少し調整が必要かも。私はダボピンを短く切ってゆるく接着しました。副砲はたしか左舷側に一箇所入れ難い物がありましたがよく覚えていません・・・。主砲は一切問題無し。

このシリーズはほとんどの部品はちゃんと合い、ナイフとニッパーさえあれば組み立てられますが、時々ちょっと頑張る必要があります。穴をグリグリするテーパーの付いた丸いヤスリがあると便利かも。私は直径1.5mmくらいの先端が尖がったダイヤモンドヤスリとデザインナイフで調整してます。

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そして完成。
金剛比叡と並べてヒャッハーでありますが、撮影ブースが狭くて赤城が入らない笑。赤城はデカイですからのう・・・。

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高角砲の一部カットの効果は如何?

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主砲測距儀フード内も塗ってみました。

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金剛型よりちょっとムッチリ。

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後檣のてっぺんの+型の部分を軍艦色にしてみましたが何かカッコ悪い・・・。でもここが明るく見える写真が長門陸奥共にあります。愛宕とかもそうですね。塗粧の決まり事に反しているわけではないようで。本当はどうなっているのか私には分りませんが、この長門は何でもやってみようと思います。大型模型でこう塗っている作品もありますね。

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砲塔回してブンドド。繊細かつ脆弱な塗装工作をしていないので鷲掴みで遊べるのが良いところ。まだ風呂に持ち込んだ事は無い。

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有名な上空写真に似せてパチ。あの写真には多くのヒントが眠っています。既に一部研究家、モデラーが真実にたどり着いています。私も探求しておりました。今回のキット製作記事で書く事ではないかな?とは思いますが少し触れてみます。

大和ミュージアムで長門の上部平面、舷外側面、艦内側面の3枚の公式図が展示されたようですね。デアゴスティーニの本にも艦内側面と上部平面が掲載されていますが、レイアウトの都合なのか上部平面図は奇妙なトリミングがなされて煙突部分がありません。

こらら3枚の図から得られる情報は研究家の考察を裏付けるものがありました。模型誌などでもぼちぼちこの新考証に基いた作例が出てくる事と期待しております。やはり陸奥とはだいぶ違っていました。

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私がいろいろやっていた様子を。今回は多くを語りませんが、知っている人はすぐ分ると思います。艦橋のあそこは赤城の甲板モールドを複製して改造してみようかなと。なるべく部品を自作しない工法を考えています、米粒レベルの工作は無しで検討用模型としてサクッと。

フジミさんにはこの木甲板モールドと滑り止めモールドが付いたプラペーパーを出して欲しいです。厚みは0.14mm程度なら申し分なく、0.3mmか0.5mmくらいでも可。1.0mmだと使い難くなりますが削って何とかする。改造スクラッチ派には便利な材料となる気がします。現状ではエバーグリーンの溝付き板くらいしか木甲板に用いる物は無いでしょう。

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検討用のモックアップなので荒いです。煙突と後部艦橋、航空作業甲板にもいろいろ新考証があります。フェアリーダー、ボラード、通風筒、天窓、舷外電路の位置見直し等、まだまだ検証が必要です。長門は大和に比べると参考になる考証本が少なく苦労します。出回っているものは従来考証のものですし。

今回のフジミの長門が従来考証で作られたのはちょっと残念な点。ですが、組んでみるとやっぱりカッコイイし完成の喜びに浸れますし、考証は艦NEXTの楽しさを前にすると野暮な話かもしれません。ま、考証も大事ですけど今回もたっぷり楽しめた艦NEXTでした。少々何かが実物と違っていてもこの楽しさを否定するものではないのです。ここは強調しておきたいと思います。船のパチ組みは楽しい。



追記:
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デアゴスティーニから長門船内側面図、世界の艦船別冊から実艦写真、フジミの説明図の3枚をお借りして統合。キットの艦橋はプロポーションがとても良いです。かっこよさの秘密はこの辺にあるのかな。特シリーズのほうは羅針艦橋や戦闘艦橋に難があると聞きましたが、私は調べておりませんのでわかりません。

今回の長門は見張指揮所が少し飛び出しているのを削る程度です。ここはどのみち窓の修正を要します。プロポーション的には良好で、技巧派の方は細部工作に専念すれば良いという結果でした。考証派の方はアソコとかアソコとかを頑張ってプラ板細工しましょう。メーカーさんもこんなに調べられるので大変でしょうが良い結果でしたのでご容赦を。

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