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2018年12月 3日 (月)

大和その10 ジブクレーンその3

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12月。大和と戯れている場合か?と思うも先月の建造記録行ってみよう。ジブと俯仰機構の連結部の製作。ヒンジ部をイエサブ0.14mmとタミヤ0.05mmプラペーパーで。

タミヤのこのプラペーパーは大変ありがたい材料ですが、巻き付けて流し込み接着剤を塗すと割れる事が良くある。どうして割れるのか理屈が分りませんでしたが、接着剤の量の調整で上手く行くようになりました。

接着剤の蓋にある筆を半分以下の本数にカットし、ちょろっと接着剤に浸して余分を紙で吸い取らせ先端が少し湿った程度とし、ほんの微量ずつ慎重に置いて行くと割れないようです。肉眼では厳しいと思います。割れが怖くてこうした部分は瞬着で済ましておりましたがもう怖くないです。なぜ割れるのか謎ですが。

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こういう部分も上手く出来ました。根元はテーパーを付けた真鍮線リング。甲板側の基部も真鍮線削り出しの薄いリングとプラペーパーのリブ。こういうリブの角度出しが困難なのが顕微鏡細工です。小さ過ぎて正確な罫書きは出来ませんので目測にて。

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部品の位置合わせ。基部のリブも整えます。後でボルトも植えたい。船体内部から出てくるワイヤーの滑車が付く部分も。いやーこうなっているとは知りませんでした。大和のクレーンなんて珍しくも無い物なので、これまで真剣に調べた事が無く。

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折り畳み機構。0.1mm真鍮線の削り出し。輪を作るには焼きなます必要があります。焼かないとまず割れます。ライターでさっと炙ります。赤くなるまで加熱していると溶けます(笑)。溶けなくても変形が酷かったり、気泡のような穴ぼこだらけの真鍮線になってしまいます。

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焼きなますと軟らかくなり過ぎて、薄く削ると直線を保つのが困難になります。ゆえにほどほどの厚みにしておりましたが、これがちょっと気になる。ヒンジを作らないのであれば焼きなまさなくて良いので限界まで薄く出来ます。薄いほうが実物に近いと思いますが、どちらを使うかは総組み立ての時に考えます。

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滑車を作ります。通常はPEをそのまんま使うところですが、どのPEも作りやすくする為に簡素化されておる事と思います。ま、どこまで出来るかという事で試作。古いゴールドメダルの大和用がずっと我が家にありますので成仏させてやりましょう。ワイヤー部を除去して真鍮線細工と組み合わせ。このワイヤーが通る溝の表現が欲しかったのです。ワイヤーは0.047mmメタルリギング。実物のワイヤー径は不明ですね。6tクレーンなのでそんなに太くはないのかな?細いほうが精密感が出そうなのでこれを使いましょう。

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滑車の量産であります。加工したPE、真鍮パイプ、焼きなました真鍮線の輪。

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並べてBONDICで固めて耐水ペーパー掛けをしている様子。撮っていませんが、まず両面テープ上で片面を平らにしておきます。最初は両面テープで可。

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そしてBONDICで0.067mm真鍮線と共に固めます。この真鍮線の削れ具合で厚みを感じ取りながらペーパーを貼ったブロックを動かします。この最終研磨は今回は0.05mm厚程度を目指しますので両面テープ上ではテープの厚みの中に真鍮線が埋まってしまって削れません。BONDICを使ってみて大成功でした。ま、買って損は無かったかな。

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用が済めばこの通り、きれいに取り出せます。接着剤としてはどうなのよ?と笑ってしまいますが、やはり買って損は無かった。この状態の薄いBONDICは柔軟性のあるビニールみたいな質感です。何かに利用出来るかもしれませんが、引っ張り強さはあまり無いですね。部品を取った後がこんなにクッキリしているのでこれも応用が効くかも。他のパテでも可能でしょうけど。

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出来上がった滑車の軸合わせ。

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0.3mmのドリルで開けた穴に0.3mmの真鍮線を通す時にすーっと入らず苦闘していて滑車を何個か砕きました。微妙な寸法の違いで泣く前にスジボリ堂さんの針やすりで穴に余裕を与えましょう。滑車の修理は簡単ですけど。

ジブのPEをフジミからゴールドメダルに変更。フジミのほうは幅広に組んでしまったので、こちらは細身に組み立てました。表現はこちらのほうが好み。ちょっと短いんですけどね。これはおそらくタミヤの旧大和用でしょう。96年製です。時の流れに眩暈を覚えますわ・・・。

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久々の考証。拾った画像をお借りします。海底映像のこの部分が後部機構の滑車だとすれば、スポークではなくて軽め穴のように見えますね。呉の1/10やシコルスキー図ではスポークです。瞬着ではスポークは組み立てられそうにないのでPEを使いましたが、案外それで良かったのかも。この映像では何とも言えませんけどね。艦上写真では随分薄っぺらい滑車なのが見て取れます。もう1/700では溝付き表現は無理・・・。

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滑車の数も資料によって違う事を知りました。これは「日本の戦艦」の図。元は石川島の図面でしょうね。呉1/10とシコルスキー図も一部滑車の数が違いますが、検討の末に呉1/10に従って作るのが妥当と判断。

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そして現在、ジブのいろいろを調整中。0.8mmほど付け根を延長しています。元々短めな上に、航空甲板側を少し改造していますので、クレーンの頭の置き場を充分確保する為にも必要な措置。付け根が長くなってちょっと間抜けな印象は止むを得ない。

ほんとうはジブも自作したいのですが、これは半田付けでなければ無理でしょう。滑車もかなり脆弱な物体です。瞬着の限界が見えた今回の工作でございました。半田付けの勉強してます。

まだジブクレーンは続きます。これだけでかなり遊べますね。止まらない・・・。

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